お知らせ

インプラント治療を考えるタイミング

山口県宇部市の歯科医院、「歯科・沖田オフィス」院長の沖田です。

宇部市でも朝晩が涼しくなってきて秋が近づいている感じがしますね(^^)

日中も風があれば日陰ではエアコンなしでも過ごせるくらいでしょうか

(この夏の診療日のお昼休みは院長室でエアコンなしで過ごしているので、あくまで体感ですが^^;)

ただ、暑さで気付かないうちに脱水症状になっていることもあるので、涼しくして水分補給を忘れずにされてください!!

 

タイトルですが

インプラントを考えるのは歯がない場所がすでにあるか、歯を抜かないといけなくなった場合ですが

前者の歯がない場合は、何かで補う必要があると思ったら考えやすいかと思います。

(インプラントはあくまで歯がない場所の治療方法の1つで、義歯やブリッジなどを含めて治療を考えますが、今回はインプラント治療についてのお話を)

後者のまだ歯があるけど抜かないといけない場合が難しいのですが

一般的によくあるのが抜かないと行けないから先に歯を抜いて、それから治癒を待って治療をどうしましょうか?となることです。

この場合抜いてから治療方法を決めるので、考える時間があったり、感染している場合は完全に治癒してからなので感染リスクなども減ります。

ただ、その時の大きな問題は時間が経つと骨や歯肉が大きく減ってしまうことです。

歯は骨の中で多くが頬側の方に寄っており、抜いた後は顎の骨が頬側から痩せていきます。

これは数ヶ月ですぐに起こってきます。

痩せた骨でインプラントができないという場合は骨造成と言われる、人工的に骨を作る治療をしてインプラントをするのですが

やはり無くなった骨を作るのは大変ですし、もし幅だけでなく高さもない場合は骨を作る難易度は格段に上がります(゚o゚;;

しかも、治癒に時間がかかり、大きく骨が無くなった場合は骨造成だけを行なって、骨ができてからインプラント治療となるのでかなりの期間を要します。

 

そうすると、どういったことを考えるか??

歯を抜く時に骨をなるべく減らさない処置をする、もしくは抜歯と同時にインプラントを入れてしまうことです。

こうすると、骨の吸収を最小限に抑えることができたり、治療期間を短縮することができます。

もちろん難易度が上がったり、抜歯する歯の状態によっては様々なリスクがありますが

後で骨を作ったり、歯肉を作るために何度もオペをしたりすることを回避できます。

こちらのCT画像ですが、歯を抜く前に診断を行い

抜歯と同時にインプラントを入れてしまう、抜歯即時埋入と呼ばれるオペをしています。

これで、歯を抜いて治癒を待つ期間と骨を作る期間、インプラントが骨とくっつく期間を同時に待てるので

通常の歯を抜いて治癒を待ってからインプラント治療をされる場合に比べて半分くらいの期間で治療を終えられます(°_°)

 

なので、当院でインプラント治療を考えるのは可能であれば抜歯前

抜歯する前にレントゲンや歯の状態を確認するために資料をとり、それに基づいて治療方法を考えて説明、治療方法を選択を頂いてから抜歯を考えます。

(もちろん歯を失う原因を考え、それを解決させるために全体的な治療が必要な場合はそういった説明もさせて頂きます)

難易度は高くなりますが

抜歯即時埋入が可能であれば選択しますし、インプラントを固定する骨がなければ抜歯した部位に骨や歯肉の吸収をできるだけ少なくする治療を行います。

その治癒を待ってからインプラント治療を行うことになりますが、大きく骨造成を行うことはなくなります。

(自然に抜ける手前のグラグラの状態などは、すでに骨の中に歯が埋まっておらず身体の免疫反応ですでに抜歯をしている状態なので上記の話と変わります)

 

当院ではできるだけ先に考えて、後で困らないように治療方法を考えたいと思っています。

あくまで当院のやり方なので、かかられている各医院、各先生で様々な考え方があると思います。

決して当院の考えが正しいものではないと思いますが

インプラント治療を考えておられる方に何かしらの参考になれば幸いです。

歯を抜いてから考えるではなく、可能であれば歯を抜く前に説明し検討して頂く

それが後々の治療をスムーズに進めることにつながることがありますし

ほとんどの歯科治療にもつながることだと考えています。

様々な治療方法を提示し選択して頂けるよう今後も研鑽を積んでいきたいと思っています。


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