お知らせ

根管治療(こんかんちりょう)、感染根管治療(かんせんこんかんちりょう)について

山口県宇部市の歯科医院「歯科・沖田オフィス」院長の沖田です。

 

寒い日と思えば、気温が上がる日もあって

洋服選びにも悩む日が多いですが

秋晴れの日は気持ち良いですね( ^ω^ )

これから冬に向かって寒くなってくるので、体調管理にはお気をつけください。

 

今回は根管治療について

歯の中には歯髄(しずい)と呼ばれる神経や血管などが存在します。

虫歯で歯に穴が開いてくると、刺激が神経に伝わりやすくなって痛みを感じるようになります。

虫歯が大きくなって痛みが強くなってきたり、歯髄の方まで感染があると抜髄(ばつずい)と言われる、神経をとる処置を行うことがあります。

当院では、歯髄を保存することを第一に考えるので、抜髄処置を行うことはかなり稀ではありますが。

抜髄処置の時は感染の少ない状態なので、ここで根管治療をしっかりしておくことが大切です。

 

で、今回は不幸にも抜髄処置後に被せ物の隙間などから感染をして根の先に炎症を起こしている状態の

感染根管治療と言う治療についての治療前後の写真です。

写真の大きな白い頭の部分は金属の被せ物が入っています。

その歯の中に白い細い線のように見えるのが、根の中に詰めてある材料です。

で、もっと下の根の先にいくと周りが黒く丸くなっている部分が見えると思いますが

その黒い部分が、感染して炎症を起こしているところになります。

炎症といっても、この方は痛みもなくたまたま撮影したレントゲンでこの病変が見つかりました。

 

被せ物をしていても隙間ができてくると、内部に細菌が進入してきます。

それが根の先まで行くと、痛みもなく気づかないうちにこのように炎症が広がって根の先の骨がいたんでしまいます。

なぜ痛みがないか?ですが、これは神経がないので歯の痛みを感じることができないためです。

こうして徐々に炎症で骨が溶けてしまい、歯ではなく根の周りの炎症で腫れたりすると痛みが出てきますが

痛みや腫れが出てくるまではレントゲンやCTを撮ったりしない限りは骨の中の状態はなかなか気付けません。

 

治療は被せ物を外して、できるだけ感染を防ぎながら根の中に詰めてある古い材料を出来る限り除去します。

(古い材料に細菌が住みついてしまい、逆に感染源になっています)

しっかり感染した部分を除去して、きれいになったら中を洗浄したり消毒をして細菌を減らして最後はしっかり中を詰めていきます。

今の技術や機材、お薬では根の中の細菌を完全になくすことはできませんが

出来るだけ数を減らして活動できないようにし、綺麗にした内部を埋めて土台や被せ物で細菌の進入経路をしっかり塞ぐことによって

炎症が取れてきて身体がいたんだ部分を治してくれます。

 

我々歯科医ができることは、身体が治せる状況を出来るだけ作ってあげるだけで、あとは皆さんの治癒力に頼ることしかできません。

実際、以前根の中の治療をした後にこのように感染を起こして治癒する確率は低いと言われています。

この治癒する確率を少しでもあげるため、我々歯科医はできることをやるのですが。

必要に応じてCTで病変の位置や大きさ、根の中の神経が入っていた空間の形を把握

歯科用顕微鏡(マイクロスコープ)などを使用して、10〜20倍に拡大して裸眼では見えない歯の中を見てしっかりきれいにする

特殊な機材やお薬などで、感染した部分を除去したり細菌を減らす

などをしていきます。

 

保険診療では、奥歯で根の中を埋める際に歯科用顕微鏡(マイクロスコープ)の使用項目がありますが

一番大切な歯の中をきれいにする治療項目には歯科用顕微鏡の使用は残念ながらまだありません…。

日本の保険診療での根管治療は海外に比べると10分の1程度とされ、時間や材料に限界があったりします。

当院では保険診療でも出来るだけ歯科用顕微鏡を使用してできる限りの治療をしていますが

保険では一回の時間は限られるのと、中には高価な材料もあって保険診療では赤字になって使用できないものも多々あります。

 

ただ、

この写真のように、保険診療内でもできることをしっかりすると根の先にあった黒い部分が消えて、良好に治癒してきます。

当院では保険内での根管治療はもちろん、希望される方向けに自由診療(保険外診療)での根管治療も行っております。

もしご興味がある方はお気軽にお問い合わせください。

 

もちろん、保険診療で費用が安いと言っても、当院では根管治療時はできる限り歯科用顕微鏡(歯科用マイクロスコープ)を使用して

(歯科用顕微鏡が使えない時も、当院では常時8〜10倍の拡大鏡を使用して診療にあたっております)

良心に恥じない治療をモットーに、できる範囲のことは全力で診療をしておりますのでご安心ください。

(自由診療(保険外診療)の根管治療の際は、必ず歯科用顕微鏡を使用と長めの時間設定、その歯にあった適切な器具や材料の選択、感染対策などをよりしっかりするなどの違いがあります)

 

根の治療は見えないですし、痛みも出にくいのでわかりにくいですが

歯を残すためにはとても大切な治療になります。

ただ、一番は神経を取らないことなので

まずは虫歯を予防して、不幸にも虫歯ができてしまったら神経を守る治療を行うことが大切です!!

 

当院では、現在スタッフを募集しております。

顧問社会労務士さんがおり、労働環境などを整えて何かあれば社会労務士さんに相談しやすいようにしていたり

社会保険にも加入しております。

募集要件や条件面なども変わることがあるので、最新の状態はハローワーク等でチェック頂くことが可能です。

(ハローワーク以外のサイト等では、条件が変わっていても反映が遅いことがあります。)

見学からでも大丈夫ですので

もしご興味のある方はお気軽にお問い合わせください!


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