9月休診日のお知らせ
9月休診日のお知らせです(*^^*)
休診日 3日、9日、10日、13日、17日、18日、23日、24日、29日、30日
(土曜日のお休みや祝日があるため、診療日に変更があります↓)
6日(水)は土曜時間で診療いたします。
20日(水)と27日(水)は通常通り診療いたします。
詳しいご予約状況は当院までお問い合わせ下さい。
2023年8月31日 カテゴリ:未分類
即日修復処置(ワンデイトリートメント)とは?
山口県宇部市の歯科医院「歯科・沖田オフィス」院長の沖田です。
お盆休み前はスタッフの体調不良で急なお休みもあり。
他のスタッフが予定していた勤務時間以外も出勤してくれて、なんとか大きな混乱もなくすみましたが。
一部の患者さんには予約日の変更をお願いするなどご迷惑をおかけして申し訳ございませんでしたm(_ _)m
急な出勤をしてくれたスタッフとそのスタッフのご家族、変更して頂いた患者さんには本当に感謝しかありません。
お盆休み明けはスタッフの体調も回復し、通常通りの診療をしておりますのでご安心ください。
お盆休みはいかがでしたでしょうか?
台風や大雨の影響で、新幹線が大混乱だったようでその騒動に巻き込まれてしまった方などは
全くゆっくりできなかったかもしれませんが
新型コロナの制限も減って、楽しいお盆休みを過ごせたであろうことを願うばかりです。
コンポジットレジンを用いた治療
当院では元々、小さな虫歯などであればコンポジットレジンという材料を用いて当日詰めて治療を終えることが多いです。
そのメリットとして
虫歯を除去した直後のキレイな歯を当日治療することによって汚染が少ない状態で治療を終えられる
虫歯を除去したばかりのキレイな部位なので詰め物が取れにくいこと
コンポジットレジンであれば、基本的には虫歯の部分だけを除去するだけで済むので歯を削る量が少なく神経の保護につながる
などのメリットがあるので、ある程度の大きさの虫歯治療であればコンポジットレジンを用いて治療をしています。
ただし、適応症は基本的には小さめの虫歯であったり、咬む力が強くかかりすぎない部位などにしか選択できない治療になります。
ちなみにコンポジットレジンは保険診療でも可能です。
長持ちさせるためには接着操作が大切になるため、当院では保険診療でもできるだけ気をつけて治療をしていますが
より接着にこだわった壊れにくい治療や保険適応ではない材料を用いた審美性の高いコンポジットレジン治療であるダイレクトボンディング治療もしております。
1例として
このように虫歯を除去した部分をコンポジットレジンと呼ばれる白い詰め物で治療しましたが、型取りをして小さな銀歯を一部入れるインレーと呼ばれる治療をされている方もよく見ます。
当院では、可能であれば金属を使った治療はしたくないので(日本独自の合成金属で、その金属の一部は海外では妊婦さんに対して使用を禁止されている国もあります。)コンポジットレジンを用いて即日で治療しますが
コンポジットレジンが適応できない場合は、即日修復は諦めて型取りをして模型を作成して口の外で修復物を作成し、それを歯に装着します。
汚れがつきにくくて歯の硬さに近くてアレルギーがなくて身体に優しいセラミックや、劣化が少なくて適合の良いゴールドなどの材料がお勧めですが
これらは保険外診療の材料になります。
ただ、適応症や条件などはありますが今は保険診療でも金属以外にレジンと呼ばれるプラスチックのような材料を強化したブロックを用いて治療もできます。
なので、型取りをしても以前ほど金属を使う頻度は減ってはいますが、保険診療を行う上では仕方なく金属を使用するしかないことがあります(・_・;
また、保険診療はやり方や材料などの決まりも多く、型取りをしてからでないと作成できないため時間や日数が必要になるので即日修復はできません。
セレックを用いたワンデイトリートメントについて
次は虫歯や大きな詰め物や被せ物に問題があって、コンポジットレジンが適応できない場合で、
型取りをして何かしらの人工材料で補う治療(補綴修復治療)についてです。
即日修復なので、長めの治療時間を頂くか、同日にもう一回来院頂くか(1日に2度来院)のどちらかで、治療当日に修復物をセットしてしまう方法です。
当院にはセレックと呼ばれる上の写真にある機器があります。
プライムスキャンという口腔内スキャナーで口の中を撮影し、データ化します。
そのデータからパソコン上で歯の形を設計していきます。
設計した歯の形のデータを今度はプライムミルというミリングや加工機と呼ばれる機械に送ります。
送ったデータから、設計した歯の形通りにセラミックなどを削り出していきます。
セラミックは種類によって違いがあり、削り出したものを磨くだけのものから
ファーネスと言われる焼成機で熱を加えてより強度や色調を良くさせるものもあります。
今回はこの3つの機械を使用して
再治療が必要となった奥歯に、できるだけ歯を削らずにセラミックス修復を行う治療をしました。
オクルーザルベニアやテーブルトップなどとも呼ばれる方法で、材料の改良が進んだ近年にやられるようになった比較的新しい治療方法です。
従来の被せ物のように歯茎の上に出ている歯を全て削って被せるのではなく、セラミックと歯の接着が良いことを利用して
できるだけ歯を削らず必要な部分だけを除去して薄い被せ物を作成し、歯の形を再現したセラミックをくっつける方法です。
接着操作が大切になりますが、なるべく削らずに可能な範囲で歯を温存した治療になるので
染みやすい歯や、年齢が若くてまだ再治療の可能性があったりする場合にはお勧めです。
〜注意〜
年齢差別ではありません(・_・;ある程度の年齢になると唾液の量が減って歯の根本に虫歯ができやすくなる根面カリエスという状態があります。国も問題として考え、フッ素の利用を認めてくれていますが、根の部分へのフッ素の効果は弱めです。そのため、根面カリエスの可能性を考える場合は、根本の部分を含めた歯茎から上を全て覆う従来型の被せ物を選択した方が良いことがあります。
以前されたインレー治療の再治療を即日修復した例
セレックを用いることで、このような治療を最短1日で、その歯の治療を終えることができます。
今回は力のかかる歯で、セラミックを焼いて強度を上げるための工程があったので長めの診療時間を頂きましたが。
セラミックの作成中などは少しお待ち頂くので、用事などがあれば一度外出して頂いて用事を済ませた後に再度来院して頂くことも可能です。
この方はお口のケアのために定期的に来院して頂いておりますが、宇部市外の方(下関市)で治療のために同月に何度も来院して頂くのが難しい患者さんだったので
お休みの日に1日で治療を終えることができて喜んで頂けました( ^ω^ )
セレックでの即日修復でのセラミック治療のメリット
来院回数の少なさ
次回来院時までの仮蓋の期間がなくて汚染や感染リスクを減らせる
当日に最終的な被せ物が入るため染みにくい
金属アレルギ〜の心配がない
セラミックは歯の硬さに近く、生体親和性も高いため生体材料として安定している
汚れがつきにくい
審美的にもキレイな白い歯が入る
デメリット
歯の条件によっては即日修復ができないことがある(神経の無い歯は根管治療が必要になることがあります)
保険外診療となるので保険診療に比べたら費用がかかる(即日修復、セラミックの使用については保険診療では認められていません)
染みが続く場合がある場合は、知覚過敏の治療などが必要になることがある
セラミックは強い衝撃で割れることがある
(割れて衝撃を逃しているという考え方からするとメリットにもなります。金属は割れない分、自分の歯に負担がかかっていることがあります)
当院のセレック治療について
高品質なセラミック修復物を院内で提供
条件(治療後に当院が必要と考える期間で定期的な通院をして頂ける方など)はありますが医院独自の保証制度も設けております。
ただし、よりこだわる場合や複雑な治療が必要な場合は。歯科技工所にお願いすることをお勧めすることがあります。
また、即日修復をご希望されない場合は、口腔内スキャナーで型取りをしてセラミックなどの修復物を作製し
次回来院時に装着させて頂く流れになります。
気になる費用は
即日修復の希望の有無、色調再現の有無、治療範囲や方法で変わりますが
2023年8月時点で
通常のコンポジットレジン修復:保険診療
自費でのダイレクトボンディング:33,000〜55,000(税込)
セレックインレー(小さめのセラミック修復物)44,000〜66,000(税込)
セレックアンレー、ベニア、クラウン(大きめのセラミック修復物)77,000〜110,000(税込)
となっております。
歯科業界も材料費の高騰が続いており、価格の変更をせざるを得ない場合もありますので
気になった場合はお気軽にお問合せやご相談ください
セレックの機器だけでも、当院が導入した後に2回くらい値上げがあり、購入時より価格がかなり上がっております(・_・;)
幸いにも購入価格が上がる前に購入できましたが、使用するセラミックなどの材料もメーカーさんがこの夏に値上げをされたり
それ以外の使用する材料や消耗品なども価格が上がり続けています。
今のところは当院では価格は据え置きでやっておりますが、材料コストの上昇次第で価格の見直しをせざるを得ないことをご了承ください。
スタッフ募集について
現在、当院ではスタッフを募集しております。
歯科衛生士さん、歯科助手兼受付さん(歯科技工士免許、管理栄養士免許のある方は資格手当あり)
特に歯科衛生士さんは産休・育休中でお休み中のスタッフがおり人手が不足しております。
社会保険完備や、週休2日制に有給休暇の取得のしやすさなどは当たり前だと思いますが
当院ではそれ以外の福利厚生や、仕事の効率化のための自動洗浄機、複数の滅菌器など設備面も充実化をしています。
また、今回のセレックを用いた治療だと、従来の印象材の使用や石膏模型の製作などの作業も大幅に減らすことが可能です。
今後の歯科医院ではさらにデジタル化などが進んできて、デジタル機器で雑務を減らすことも可能だと考えており、そのための勉強や設備導入にも力を入れています。
経験者でも歯科医院ごとで道具や機材、システムなどが違いますし、まして初めて歯科医院で働く方はわからないことだらけです。
新しい環境に慣れる時間も必要ですし、設備や道具の違いなどへの慣れも時間が必要と思っているので
焦らず、できることを少しづつ増やしながら慣れて頂けるようにと思っていますので。
経験の有無や新しい機械などに不安があってもご安心ください。
当院での仕事にご興味がある方は、見学だけでも構いませんのでお気軽にご連絡ください( ^∀^)
神経を除去した歯なのに痛い??
山口県宇部市の歯科医院「歯科・沖田オフィス」院長の沖田です。
神経を取ってもらったのに歯が痛むので診て欲しい
最近、他院さんで神経を取ったのに痛みが続いている方や、1年以上も根の治療をしているのに痛みがある、などなど
根管治療(こんかんちりょう)と言われる、歯の内部、いわゆる根っこの治療についてご相談を受けることが増えています。
結論から言うと、神経をしっかり取られているのであれば歯の痛みはないはずなので
あるとしたら歯の周りや根の先で炎症があるか、歯ではなく別の原因などを考えます。
他院さんでずっと治療をしていたけど痛みが続くからみて欲しいと転院されてきたり
実際に治療をされていた歯科医院の先生から、原因がわからないからと紹介を頂いたり
県外の先生で、相談のメールやLINEを頂いたり
根の中は見るのも難しいですし、内部は神経や血管が入っている空間が複雑な形をしているので
昔から根管治療は非常に難しい治療です。
日本の根管治療の現状
日本では保険診療で定められた価格が非常に安く設定されており、本来は時間がかかる治療なので不採算とされる傾向です。
また、使える薬剤なども保険適応があるのかないのかなどが決まっているので
海外や保険外の自費診療(自由診療)では当たり前に使われている道具や薬剤が使えなかったり
使えたとしても高価なものは保険診療で決められている安い金額の保険診療では採算が合わず赤字になるため使えなかったりしますし
費用が安いので、多くの時間がかけられなかったりします(時間が一番のコストかもしれません)
特に昔の虫歯の洪水と言われる虫歯の患者さんが非常に多かった時代には
すぐに神経をとって、時間がないので根っこの治療も簡単に終わらされたような治療が多いです。
日本では根管治療を保険診療できっちりやるのは無理と書かれている書籍なども多くあります。
日本でも根管治療を保険外の自費診療(自由診療)でしかされない専門医の先生方がおられますが
費用は1つの歯で安くて数万〜高ければ数十万になるので
そのような高価な治療と同じ内容を保険制度の中で求めるのは無理だということが分かります。
どうして簡単に治療されたとわかるのか?
それは、レントゲンで根の中の詰められた状態を見ることが可能だからです。
根っこの治療をされているはずなのに中が詰められてない歯もよく見かけますし
詰めてあったとしても細い詰め物がレントゲンでやっと見えるくらいの状態であったり
神経をとると痛みはなくなりますし、土台を入れたり被せ物をしたら患者さんが中を見ることはないので
かりに手を抜いていても分からない治療になります。
我々歯科医師からすると
根管治療の治療後の状態をみれば、見えないところもしっかり丁寧に治療される先生なのかすぐに分かります。
「一生懸命治療される先生だな」とレントゲンをみて思うのは歯科医師あるあるかもしれません(笑)
海外の専門医の先生や日本で保険外診療(自費診療・自由診療)でのみ治療される専門医の先生がされる
時間も費用もかけて行う治療と同じものを日本の保険診療で行うことは不可能ですが
そこをどこまできちんとされているのか、歯科医師の良心と技術次第かもしれません。
本題:なぜ神経を除去したのに痛む?
これにはさまざまな可能性があるので全てを書くことはできませんが。
神経を除去した直後の場合
・虫歯などで神経に炎症が出て神経を除去する必要があったため、その炎症が根の周りに広がって痛みが出ている
・神経を取る行為は器具を使って神経を除去するため、どうしても傷をつけてしまい炎症を起こしてしまう
・根の中は複雑な形で神経が存在しており、根の先の方や発見が難しい位置に神経が一部残っているため
などが多いです。
神経を除去してしばらく経っても痛い場合
・虫歯が残っていて、感染源が除去できていない
・噛んだ時に歯と歯が当たってしまったり食べ物などで歯が圧迫されて、根の先に負担がかかって治りにくい
・炎症が根の周りに広がって残っている
・虫歯や歯が割れて歯茎の下まで歯がない場合、ツバなどと一緒に歯の中に細菌が入ってきて炎症が出ている。
などが考えられます。
神経を除去したのに長期間ずっと痛みが続く場合
・見つけにくい位置に神経の入っていた空間があり、そこの治療ができてないままで中が感染してしまっている
・仮の詰め物や蓋が弱く、細菌が中に入ってきて炎症を起こしている
・歯茎の下まで歯がなくなっていて、ツバなどと一緒に隙間から細菌が入って炎症を起こしている
・根が割れていたり、ヒビが入っている。
・噛み合う歯や食べ物、舌などで触って押してしまい、根の先に力が加わって炎症が取れない。
・歯ではなく別の原因で痛みが続いている
(痛みが続いていたため少しの刺激でも脳が痛みがあると感じてしまっていたり、三叉神経痛など様々あります)
などが考えられます。
どんな治療をするのか?
まずは、原因を探していきます。
感染症の治療は基本的には全て同じなので(新型コロナなどの対策と基本的には同じです)
感染経路を塞いで感染させないように
感染しているなら薬などで消毒、殺菌したりで細菌やウィルスの数を減らす
です。
なので感染の原因となるものをなくすため、まずは虫歯が残っていればしっかり除去します。
(これは前回のブログのカリエスチェッカーなどを参考にして頂けたらかと思います。)
次に感染経路や感染源の侵入経路を塞ぐための処置をします。
これで新たな細菌が入ってきたり、増えたりすることをできるだけ減らすことができます。
そして今度は中の感染している細菌を減らすため、古い詰め物を除去し消毒薬で洗ったり、中に薬を入れたりして殺菌していきます。
このような処置で細菌が原因の炎症であれば症状が緩和していきます。
それでも痛みが続く場合
根の先の炎症の可能性があるので
安静にするために、治療しすぎて先を触りすぎないようにしたり
痛み止めの抗炎症作用を期待して鎮痛薬の処方
噛み合う歯が強く当たる部位があれば当たらないようにしたり、舌で触りすぎないようにして頂く
上記のようなことをしても痛みが続く場合
歯が割れている可能性があれば、少し期間を空けてレントゲンやCTで確認(割れた直後は分かりにくいことがあります)
歯周ポケットの確認(ヒビがあれば歯周ポケットが深くなって来ることがあります)
根の先に細菌が出て住み着いてしまった場合は、根の治療後に外科的に根の先を一部除去する歯根端切除術(しこんたんせつじょじゅつ)を行うことも。
また、歯が原因でない可能性があれば、考えられる専門の医院(三叉神経痛を疑うなら脳神経内科や外科など)や
痛みの専門家であるペインクリニックなどに紹介することもあります。
当院では、必要であれば保険、保険外(自費診療・自由診療)は関係なく感染経路を塞ぐための処置をします。
これは隔壁(かくへき)などと呼ばれる処置で、
このような処置をした後に根管治療と呼ばれる、歯の根の中の治療を開始します。
治療の際は高倍率の拡大鏡や歯科用意顕微鏡を用いて感染源をできるだけ除去していきます。
このように当院では保険診療でもできるだけの治療はさせて頂いております。
また費用がかかっても自分の歯を残せる可能性を上げて欲しいと希望される方向けに保険外(自由診療、自費診療)での根管治療も行なっております。
歯科医師ができることは、あくまで人体が治癒できる環境を提供して身体の治す力が最大限発揮できるようにするだけで
全ての症状を治すことはできないと思っていますが
皆さんの困っている症状を少しでも改善させるために日々努力しております。
もし歯科治療で何かお困りごとなどがありましたらお気軽にご相談下さい!!
〜当院ではスタッフを募集しております〜
特に当院の歯周病治療や予防歯科で大切な役割を果たしてくれる歯科衛生士さんを募集しております。
個人の歯科医院でも社会保険完備は当たり前になってきておりますが、当院はだいぶ前から社会保険完備です。
現在、当院には産休・育休取得中の歯科衛生士さんがおられますが
産休・育休を考えた場合、社会保険がやっぱり良いなと実感しますし
週休二日制で、スタッフ間で調整をつけての有給取得も多いです。
また、昇給なども定期的にしており、昨年度は年2回の昇給の実績もあります。
待遇面だけでなく、勉強やスキルアップを考えておられる場合は、当院でできるだけの協力をさせて頂きます。
山口県宇部市周辺で歯科衛生士さんとして勤務を考えておられる方で当院にご興味があれば
見学だけでも構いませんのでお気軽にお問い合わせください。