お知らせ

できるだけ歯を削らない治療、歯質を残す治療

山口県宇部市の歯科医院「歯科・沖田オフィス」院長の沖田です。

治療についての院長ブログがなかなか更新ができておらず申し訳ございません(・_・;

 

当院の新しい話題として

2月から新しい歯科衛生士さんが入職されました( ^ω^ )

とても若い歯科衛生士さんで当院の最年少なので、なんでも吸収していく感じで。

練習なども積極的に頑張ってて、日々任せることが増えております。

慣れない部分でご迷惑をおかけすることもあるかと思いますが、何卒温かい目で頂けますと幸いです。

もちろん、練習などをしてできるようになったことを任せるようにしていますのでご安心ください(^◇^;)

 

そういえば、歯科界も学生さんは国家試験が終わって結果待ちでドキドキしている時期でしょうか。

結果が良ければ、4月くらいに新しい歯科医師や歯科衛生士さんが歯科の現場に入ってくると思います。

自分も新人の頃はわからないことや不慣れなことも多く

今と違って先輩方からとにかくやって慣れろって言われる時代でした(゚o゚;;

患者さんにご迷惑をお掛けすることもありながら、日々仕事をしながら覚えていく感じでしたが

今はネット社会で、些細なことでも許してもらえない時代となり

勉強や練習、実習をして失敗しないような状態となってから、先輩についてもらいながら一緒に患者さんをみる様な感じで

医療は特にとにかく失敗できない雰囲気となってきています。

誰でも最初からなんでもできるわけでもないので、今の新人さんたちは大変かと思いますが

そこを乗り越えて、初めてやる前にできるだけ練習して初めてでもできるような状態になっていく様な努力が求められますね。

 

 

 

今回は当院のインスタグラムでも上げたオクルーザルベニアについて書いてみたいと思います。

 

オクルーザルベニアとは??

昔から前歯に付け爪の様な薄いセラミックを貼って、形や色を修正するラミネートベニアと言われると治療がありましたが

現在、それを奥歯の咬むところに応用して、薄いセラミックを歯に貼り付けて接着させて一体化させることによって

割れにくい状態を作って、自然な見た目でできるだけ歯を削らない治療が出てきており

それをオクルーザルベニア、オーバーレイ、ベニアレイ、テーブルトップなど様々な呼び方をしています。

当院では主に咬む面だけを薄く覆う場合をオクルーザルベニア

ほっぺた側の見える範囲まで覆う場合をベニアレイと分けて考えております。

(今後、用語の定義がしっかりしてくるとまた変わるかもしれませんが^^;)

 

オクルーザルベニアの適応

まずは歯の表面のエナメル質が多くあることで、歯とセラミックがしっかりくっついてくれます。

なので、ある程度エナメル質が残っていることが前提となります。

そのエナメル質がほとんどない場合は、セラミックの接着力が落ちるので

全体的に被せる様なクラウンと言われるものが適応となったりします。

なので、まずはエナメル質を残す治療ができるかどうかで、大きく治療方法が変わってきます。

昔の歯医者さんの治療は歯を大きく削って被せてしまっていることが多いので

特に銀歯が入っている場合などは難しい場合が多いです。

 

オクルーザルベニアの実際

虫歯や古い詰め物や銀歯などを除去します。

必要に応じて深い穴はレジンという材料で埋めて、染みにくくしたり表面を平らにしてにします。

平らにする理由として、尖った部分があるとセラミックなどは割れてしまう可能性が高くなるためです。

そこから形成という、修復物に適した形に歯を整えて

型取りをします。

当院では主に口腔内スキャナーを用いた型取りをしておりますが

セラミックの作り方や種類によっては通常の粘土のようなもので型取りをします。

そこから院内で作成する場合は、パソコン上で修復物の設計を行い

データを削り出すミリングと言われる機械に送り、オクルーザルベニアを作製します。

 

セレックでの設計

口腔内スキャナーの画像

セラックでの設計

セレックで設計

このように口腔内スキャナーで撮影した口腔内の状態をデータ化し

そのデータから被せ物を設計しています。

これでできた被せ物を口腔内の実際の歯に装着していきます。

セレック作製したセラミック修復物

セレックで作製したセラミック修復物

作製した被せ物に色をつけたりして、本物の歯のように仕上げることもできます。

これを歯に接着させていきます。

 

口腔内のセット前

セラミックをつける前の歯

セラミック修復物装着後

セラミック修復物を装着後

このような流れで、院内のセレックを使用する場合はオクルーザルベニアを作製し、歯に接着させていきます。

オクルーザルベニアのメリット

大きく歯を削らないので、歯に優しく

将来的に何か治療が必要になった際は、再治療もしやすく

そこで神経を取ったり、歯茎の下深くまで歯を削ることが少ないです。

オクルーザルベニアのデメリット

薄いセラミックでの修復になるので、割れたり外れる可能性があります。

またセラミックを使った修復は残念ながら保険治療ではできません。

 

ただ、当院では可能であれば保険のCAD /CAM冠と言われる白い被せ物でも

同じコンセプトで、削る量を少しでも減らして作製することもあります。

 

現在、このオクルーザルベニアの治療や、前歯のラミネートベニアの治療をセレックでどう上手く治療するのか

そういったことを東京に行って勉強をしております。

今までよりもさらにベニア治療ができるように研鑽を積んで参りますので

このような治療にご興味のある方はお気軽にご相談ください(^ ^)

 

親知らずって抜いた方がいいの??

山口県宇部市の歯科医院「歯科・沖田オフィス」院長の沖田です。

 

更新が遅くなってしまいました(・_・;

本年の診療は12月28日までで、無事に終えることができました。

今年は3月から産休・育休を取得したスタッフがおり、予約が取りにくくなってご迷惑をおかけした年でした。

それでも、多くの患者さんに通って頂き無事に診療を終えることができたことに感謝申し上げます。

 

2023年12月29日〜1月3日まで年末年始の休診となります。

2024年は1月4日から診療開始します。

来年も一生懸命診療に頑張って参りますので、当院をよろしくお願い申し上げますm(_ _)m

 

✳︎4月後半からは育休中のスタッフも時短ではありますが復帰予定です。

ブランクもあって勘を取り戻す期間や、お子さんのことで突然お休みすることもあってすぐに元通りとはならないかと思いますが

温かい目で見て頂けるとありがたいです。

復帰してくれると言ってくれたことは個人的にもとても嬉しく思っています( ^∀^)

 

親知らずについて

今回は気になる方も多い親知らずについて

抜歯した方がいいの?しなくていいの?ということについて当院の方針を書きたいと思います!

 

自分では親知らずはないと思っていても

歯医者さんでパノラマレントゲンと言われる、お口全体のレントゲン写真を撮影した際に発見されることもある親知らず

歯医者さんではこの親知らずを智歯(ちし)と呼んだり、前歯から8番目の歯になるので8番(はちばん)と呼んだりします。

 

親知らずを抜いたら「すごく腫れた」「痛みが凄かった」「口が開かずにご飯が食べれなかった」などなど

周りの親知らずの抜歯経験者から話を聞いたり、ネットやSNSなどの書き込みで様々な情報を見たり

それで怖くなってしまう方も多いかと思います(^_^;)

 

親知らずの種類について

まず、親知らずは、上の歯と下の歯で大きく別れてきます。

腫れた、痛い、口が開かなくなった、抜くのが大変だった、などのネガティブな話が多いのは下の親知らずが多いです。

上の親知らず

骨の質が上顎と下顎で違っており、上は柔らかくてスポンジのような海面骨と呼ばれる骨が多く

その分麻酔が効きやすかったり、腫れや痛みが少なく、普通の親知らずであればすぐに抜けたりすることが多いです。

なので、よほど変な方向に向いてなければ、抜歯は比較的短時間で簡単に終わることが多いです。

(早い時は1分かからず、麻酔している時間の方が長い時も…)

少し注意するのが根の先が上顎洞(じょうがくどう)と呼ばれる鼻の横にある空洞が近い場合、

抜いた穴と交通する場合があるのでそこは要注意なのですが。。。

 

下の親知らず

下顎は硬い皮質骨と呼ばれる骨が多く、そのために抜歯が大変になってしまうことが多いのが下の親知らずです(・_・;

周りの情報などもしっかり聞いたり調べてみると、親知らずの抜歯が大変だった話の大半は下の親知らずの抜歯だと思います。

骨が硬い分、麻酔が効きにくかったり、抜くために歯を動かそうと思ってもなかなか動かないなど

痛みが出やすかったり、抜くのも大変だったりします。

また、最近の若い方は顎が小さくなったせいか親知らずが出るスペースがなく、横を向いてしまっている方が多く(>人<;)

そうすると、歯茎を切ったり、骨を削ったりしながら抜歯をすることになるので大変になります。

そのため、自分ではこの親知らずは抜けないと言って、大きな病院の口腔外科に紹介される先生や

親知らずを抜くために、大学の口腔外科医を呼ばれている歯科医院もあったりします。

 

親知らずの抜歯の際の注意

上の親知らず

上の親知らずは上顎洞という空洞を注意して抜歯をすることが主になります。

もし根の先が空洞に入っていて、穴が空いてしまう可能性があると思ったら

大きな病院の口腔外科での対応を考えたり

保護床という薄いマウスピースのようなものを作って食べ物などが鼻のほうに行かないようにしたり

縫合などで穴を塞ぐ処置をしたりすることがあります。

下の親知らず

こちらは注意することが増えて

親知らずの方向や位置の異常が多いので

親知らずの根が神経や血管に近いことが多かったり

歯茎や骨が被っていると、麻酔をして歯茎を切ったり、骨を削らないと親知らずが見えてこない場合もあります。

そのため通常の抜歯よりも時間がかかったり、抜歯後の腫れや痛みが出やすいです。

 

抜歯時の麻酔について

通常は虫歯の治療などに使う局所麻酔薬を親知らずの周りに注射します。

下の親知らずの場合、痛みが強い場合は伝達麻酔(でんたつますい)と呼ばれる、

顎に入ってくる神経の根本に麻酔をして顎の半分を痺れさす麻酔方法をとることもあります。

(神経や筋肉を傷つけるリスクなどもゼロではありません)

それ以外に、麻酔科のある病院であれば全身麻酔下で上下左右の親知らずなど複数本を一気に抜歯することもあります。

 

抜かなくても良い親知らず

当院が考える抜かなくても良い親知らずは

真っ直ぐ生えて、奥にスペースもあってきちんと磨けて虫歯などを作っていない親知らずです。

左右の下の真っ直ぐな親知らず

真っ直ぐな親知らず

このレントゲンでは、左右の一番端の歯が下の親知らずですが

比較的真っ直ぐ生えて、その後ろにも多少のスペースがあります。

(親知らずの手前の歯が痛んでいますし、親知らずに虫歯治療の跡もあるので決して良い状態ではないのですが)

これでしっかり磨けているのであれば、すぐに抜歯をしなくても良いと考えます。

ただし、虫歯になったり、歯周病が悪化したり

親知らずの存在のせいで手前の歯が磨きにくく、手前の歯や噛み合う上の歯に問題を起こすようであれば抜歯を検討します。

 

抜いた方が良い親知らず

比較的真っ直ぐな親知らずで抜歯した方が良い場合

真っ直ぐ生えている感じがあれば良いのか?となりますが

親知らずの後ろに磨けるスペースがないと良くないので、抜歯をお勧めします。

比較的真っ直ぐでも問題のある親知らず

比較的真っ直ぐでも問題のある親知らず

この方も左右の一番端の歯が親知らずです。

比較的真っ直ぐ生えていますが、顎が小さいため後ろにスペースがなく

後ろの骨が少し痛んでしまって本来は骨で白く見えるレントゲンが黒くなっています。

この場合、顎が小さくギリギリのところで出てきた親知らずなので

後ろに歯茎が被りやすく、磨きにくくて歯周病菌が住み着く深い歯周ポケットが形成されます。

深いポケットに住み着いた歯周病菌が炎症を起こして骨が痛んでしまうという流れで悪くなってしまいます。

このため、一見真っ直ぐに見えて、歯の頭の部分はしっかり磨いて虫歯もない!って思っていても

後ろにスペースがなく、歯茎が被ってしまう方はレントゲンで確認してみたら思ったよりも悪い状態のことがあります(・_・;

横を向いている親知らず

横向きの深い位置にある親知らず

横向きの深い位置にある親知らず

この横に向いて倒れているのが親知らずです。

顎が小さく、真っ直ぐ生えるスペースがないと真横を向いてしまいます。

お口の中を見ても親知らずは見えず、レントゲンで確認して初めてわかることがあります。

歯茎の中で見えてないから問題ないと思われる方も多いかと思いますが

実際は手前の歯の歯周ポケットと、親知らずの頭の周りの空間が繋がっていて感染していることがあります。

普段は痛くないのですが、疲れた時や風邪を引いた時など免疫力の低下が起こると腫れたりすることがあります。

受験などでストレスが多く忙しい時や、妊娠中の女性ホルモンの変化で細菌が増えた時なども腫れたり痛みが出る方がいます。

また、手前の歯と親知らずの間に汚れが溜まると深い位置で虫歯になったり

手前の歯の柔らかい根の部分を押すような力がかかると、根が溶けて穴が空いてしまったり

問題を起こすことが多く、真っ直ぐ出てくることはないので抜歯をお勧めします。

ただ、抜歯するにも神経や血管が近かったり、歯茎を切ったり骨を削ったり歯を割ったりする必要があるので

負担が大きく、術後の痛みや腫れが出ることが多いので、お仕事や日常生活で少し落ち着いた時期をの抜歯をお勧めします!

もし、あまりに難しい場合や専門の機関で抜歯を希望される場合は、大学病院等を紹介できますのでご安心ください

 

ちなみにこの親知らずは当院で抜歯をしています。

深い位置で横向きの親知らずを抜歯した後

深い位置で横向きの親知らずを抜歯した後

術後のレントゲンです。

深い位置で横に向いていた歯がなくなって、黒い空間になっています。

かなり深い位置で、難易度は高めと判断しましたが、患者さんの希望で当院で抜歯をすることになりました。

抜歯する方もされる方もかなり大変でしたが、無事に抜歯できております。

心配してた神経や血管の損傷もなくて一安心でした(^◇^;)

 

若い方で、親知らずの方向が悪い可能性や、今後問題になる可能性が高い方

歯の根が完成すると、神経や血管に近くなるので

根が完成する前に抜歯をお勧めすることがあります。

歯磨きに問題がなく綺麗な歯並びの場合、親知らずが将来的に問題を起こすだけと思われる場合

頭ができたくらいで抜歯をされる方もおられます。

早ければ中学生や高校生くらいで抜歯してしまいます。

将来的な問題を排除でき、若い分だけ治りも早いので可能であればお勧めなのですが

怖さや痛みに耐えられるかなど、年齢だけでなく個人差があるので難しさもありますが

若い方の左右の下の親知らず(根未完成)

若い方の左右の下の親知らず(根未完成)

この方は中学生ですが、左右の下の一番奥の歯の更に奥に親知らずの頭だけがレントゲンで見えます。

根はまだできていない状態なので、白い丸のように見える頭の部分だけが完成していきています。

これで根ができてくると、神経や血管にさらに近付いて、損傷のリスクが上がることが考えられますし

顎が小さく、おそらく親知らずはしっかり生えてこれず、せっかくの綺麗な歯並びや前の歯に悪影響になるだけと思われるので

御本人と保護者の方に説明して、抜歯をさせていただきました。

若い方の根未完成の親知らずの抜歯後

若い方の根未完成の親知らずの抜歯後

抜歯後のレントゲンですが

白く丸く見えた親知らずの頭の部分がなくなって、黒い丸に変わっています。

これは親知らずを抜いたので、骨の中に空洞ができたものですが

だんだん骨が治って、周りの骨と同じように白く変わっていきます。

 

当院での親知らずの抜歯について

方針

基本的には他院で定期的に通われている方の親知らずだけの抜歯は受けておりません。

その理由として、他の歯科医院さんで治療中で親知らずだけの抜歯であれば、主治医の先生から大学病院などに紹介をして頂けるはずですし

お互いに抜歯も大変な作業なので、信頼関係のあることが前提と考えているのもあります。

かかりつけの歯医者さんがおられるのであれば、あっちとこっちで話が違ったなどの問題も出る可能性があるので。

あくまで当院に通ってくださる方を対象にさせて頂いております。

リスクについて

また、抜歯に際しては神経や血管の損傷のリスク、上顎洞との交通など

様々なリスクがあるので、レントゲンや必要に応じてCTなどで確認をして個別に患者さんに説明をしているので

問い合わせを頂いても、お口の中やレントゲンなどを見てもないとお答えできかねることがあります。

来院から抜歯の予約までの流れ

通常は、まずは受診頂きお口の中を確認したり、レントゲン撮影をします。

それで、神経や血管、上顎洞などに近かったりすると、CTにて確認をさせて頂きます。

その画像をもとにリスクの説明、術前術後の注意事項などを説明させて頂き、必要なら同意書に署名を頂きます。

難しい抜歯の場合は長めの診療時間を確保するので、予定を合わさせて頂いて抜歯の日と時間を決めますが

当日腫れて痛みがある場合は抜歯はできません。

また、長い時間を何度も確保するのは難しいので、キャンセルされた場合は当院での抜歯は不可と判断し

大学病院などに紹介させて頂くことがあるのでご了承ください

そのほかに当院ではなく大学病院などでの抜歯が必要と判断したり、大きな病院での処置の御希望があれば

次回までに紹介状を準備しておくので、再度取りに来て頂くようになります。

今は大学や大きな病院は紹介状がないと診てもらえなかったり、追加費用が多くかかったり

病院によっては病院側が日時などを決めるところもあるので、ご希望に添えるかは紹介先の病院次第となります(゚o゚;;

 

年齢で親知らずの抜歯は変わるのか?

年齢で抜歯の難易度や、術後の治りは変わってきます!

若い方は骨が柔らかいので、比較的歯が動きやすく抜きやすいです。

また、歯の周りの炎症が出ている期間も短いので、抜歯後の骨の治りも良いです。

 

逆に40歳を超えるくらいから、骨が硬くなったり炎症などで歯と骨が癒着して抜きにくくなると言われていたりします。

(歯医者さんの漫画でそのような記載もあったような…)

それと、年齢が上がる分だけ炎症が続いた期間が長く、抜歯しても骨が治らずに歯周ポケットを作ってしまうことがあります。

そのため、できるだけ若いうちに抜歯をされた方がメリットは大きいと考えております。

 

そうは言っても、なかなか決心がつかないのが親知らずの抜歯です。

また、神経や血管の損傷などのリスクもあるので

どうしても抜きたくないと言われる方もおられますが

リスクをわかった上で、抜かないと判断されるのであればそれを尊重しますので

定期的な清掃などでできるだけ悪くしないようにすることが大切です。

ダメなのは、リスクもわからず、自院で抜歯できないだけで様子をみましょうと言われて放置される歯医者さんです。

すごく悪くなって、手遅れになって手前の歯まで抜歯になることもあるので

通われている歯医者さんとしっかり話されて決められてください!!

 

これはあくまで当院の考えになりますので

違う考えの歯医者さんもあるかと思いますが。

大事なのは自分のお口の中は自分で守るという意識で、日々の歯磨きをしっかりするのと

信頼して任せられる歯医者さんを選ばれるなど

何かあっても他人のせいでなく、自分で納得できる選択をされることをオススメします( ^ω^ )

 

長い文章になりましたが

これでも全てをここで書くことはできませんので

かかりつけの歯医者さんに聞いて頂いたり、当院でもよければ何かありましたらお気軽にご相談ください。

セレック治療について

山口県宇部市の歯科医院「歯科・沖田オフィス」院長の沖田です。

 

当院で導入しているセレックについて

セレックとは、ドイツのメーカーのデンツプライシロナさんの口腔内スキャナーとミリング機械を使って、被せ物などを作ることを指します。

通常は型取りをしたものを歯科技工士さんに出して被せ物などを作製してもらうので、医院の外に外注をするのですが

セレックは、チェアサイド(患者さんの治療をしているそばのこと)で被せ物を作製することを指し、最短で即日修復(治療当日に被せ物を作製し歯につける治療)が可能です。

当院では昨年、国のものづくり補助金というものに申請し、いくつかの審査を受けて正式な認可を受けてセレックを導入しました(^ ^)

セレックは主に被せ物や仮歯、インプラント治療のためのサージカルガイドの作製などに使用していますが

保険診療も含めて金属ではなく白い歯を希望される患者さんが多いので、多くの患者さんにセレックを使用させて頂いております( ´ ▽ ` )

 

口腔内スキャナー

通常の粘土のような型取りではなく、カメラで撮影して画像で型取りをする機械を口腔内スキャナーと言います。

世界中で様々なメーカーが口腔内スキャナーを出して販売していますが。

当院ではデンツプライシロナさんのプライムスキャンという2023年の現段階で一番新しい機種を導入しております。

口腔内スキャナー

プライムスキャン

こちらはカメラが大きく口の中に入れるのが少し大変ですが、カメラが大きい分高い精度と型取りのスピードに優れております。

また、デンツプライシロナさんはこの口腔内スキャナーなどの機械については老舗で、数十年前から開発、販売しております。

昨今は中国や韓国の機器なども安くて機械としても優秀になってきていますが、昔からのノウハウなどを多く持ち、安定して使いやすく世界中にユーザーがいます。

このプライムスキャンは値段がとても高く、口腔内スキャナーの中でも最高級クラスなので良いのは当たり前かもしれませんが(笑)

正直、当院でも国の補助金がなければ価格的に導入は諦めていたかもしれません(^◇^;)

同じメーカーのCTを開業時から導入していたのもあり、当院では導入するならセレックと決めていたので

審査は大変でしたが、導入できた恩恵を多々感じております。

 

ミリング

こちらは、口腔内スキャナーで読み込んで、設計した被せ物のデータから実際の被せ物を作製する機械です。

当院ではスキャナーと連携できるデンツプライシロナのプライムミルを導入しています。

ミリング

プライムミル

このプライムミルで、セラミックやジルコニア、ハイブリッドレジンと言われる白い被せ物などを削り出して作製します。

同じデンツプライシロナというメーカーの機械なので、メーカーが使う高品質なデータを送って精度が高く、安定した被せ物が作製できます。

強化型セラミックや、ジルコニアは被せ物を作製後に窯で焼く必要があるので、使用する材料によってはファーネスと言われる、いわゆる釜が必要になります。

 

ファーネス

当院では同じメーカーで、専用のプログラミングをされたスピードファイアと言うファーネスを導入しています。

同じメーカーで専用のプログラムが組み込まれているので、短時間でセラミックやジルコニアを焼き上げることが可能となっています。

ファーネス

スピードファイア

ミリング機器で作製したセラミックやジルコニアをこのスピードファイアで焼いて強度を増したり、ステイン法と言われる表面に色を塗って焼いたりします。

ステイン法をすることでできるだけ自然な歯の色を再現しますが、チェアサイドで行うステイン法ではどうしても限界があるので

より色調にこだわる場合や、被せる歯の周りの歯の色に合わせるのが難しい場合などは歯科技工士さんにお願いして複雑なステイン法や築成法(レイヤリング法)と言われるセラミックの上にセラミックを盛って色や形を作る方法をお勧めします。

 

当院で行ったセレック治療例(ラミネートベニア2本)

治療前の写真

術前

治療前

写真では分かりにくいですが、前歯に詰め物がされて色も変色しております。

何度も欠けて詰め直してを繰り返していたそうで、変色も強く今回は綺麗にしたいとのご希望がありました。

全て削って被せるのも歯を削りすぎるし、歯の裏面の下の歯と噛み合う部分は変えたくなかったので、ベニア治療を選択しました。

 

ベニア治療後の写真

ベニア治療後

セレックでのベニア治療後

術後はこのような治療結果になりました( ^ω^ )

これは当院で院長自身が作製したベニアと言われる薄いセラミックを歯につけています。

(ベニアと言われる薄い付け爪のようなセラミックに色を塗って焼く、ステイン法で制作)

治療の流れ

古い詰め物、虫歯を除去した後

レジンで歯が少なくなった部分を詰めて修復

薄く表面のみを削って形成

口腔内スキャナー(カメラ)での型取りと、作業するための模型を作成するため上の前歯だけの小さな型取り

そこからパソコンの設計画面で設計してミリングにデータを送信

青紫色をしたセラミックのブロックからベニアを削り出し

削り出した直後は柔らかくて弱いので、形を修正したら一度ファーネスで焼き

青紫色から白いセラミックのベニアに変わります。

そこからステインといわれる色を塗って、もう一度ファーネスで焼いて色を焼き付けてベニアを完成させ

前歯2本にベニアを接着を使って貼り付け、余分な接着剤をしっかり除去して終了となります。

ブルーステート

青紫色の状態で削り出して焼く準備

 

クリスタライゼーション

ファーネスで焼いたら青紫色から白いセラミックに変わります

 

ステイニング後

色をつけてファーネスで焼き付けた後

このような流れで被せ物を作製します。

 

最後の写真で見たらわかるかと思いますが

薄い付け爪のようなセラミックを作製し、色を塗っただけですが

ベニアは表側と横を少し覆うくらいで、全て歯を削って被せる治療よりも歯を多く残せて歯に優しい治療なのと

全て被せる歯より、中の歯の色さえよければ色が綺麗で、歯茎の下に入れることもほとんどないので歯茎も綺麗で安定します。

 

世界的に、あまり歯を削らないようにすることが大切だとされており

このベニア治療は多く行われておりますが

日本では保険診療という壁があり、保険診療は国から認められた治療しかできません。

残念ながら、世界的に当たり前の治療であるベニア治療ですが

日本の保険治療ではこのベニア治療が認められておりませんので

保険外診療になります。

 

また、院内でのセレックでの治療は限界もあります。

審美的にこだわる場合や、周りの歯が複雑な色をされていて周囲と馴染む歯を作りたいとのご希望があったりするとセレックでの治療ではなく

歯科技工所に依頼をして、複雑なステイン法や築成法と言われるセラミックの上にセラミックを焼き付けていく方法でないと難しい場合があります。

 

上記の患者さんは、2本同時に修復で色合わせがシンプルになったこと

前の変色した詰め物より綺麗になればというご希望で、審美的なこだわりが少なかったことと費用を抑えたいという要望から院内でのセレック治療、院長によるステイン法で治療させて頂きました。

ちなみに、価格やデメリットですが

ベニアの参考症例の詳細

主訴:前歯を綺麗にしたい、虫歯の治療をしたい

診査診断:古い詰め物の変色による審美障害、虫歯、歯列不正

治療費用:ラミネートベニア(ステイン法)、型取り等の費用全て含めて99,000×2本→198,000(全て税込)

治療内容:古い詰め物と虫歯の除去、除去して部分的に無くなった歯質へのコンポジットレジンの充填、形成、口腔内スキャナーでスキャン

ベニアの作製とステイン塗布して焼成、口腔内に装着

ラミネートベニアのリスク(副作用):ベニアの破折や脱離の可能性、稀に知覚過敏症状

 

となります。

 

当院では患者さんのご希望、ご予算などから治療方法や内容を検討して

患者さんにあったオーダーメイドの治療を提案しております。

気になることやご要望があればお気軽にご相談ください!

 

前歯のブリッジについて

山口県宇部市の歯科医院「歯科・沖田オフィス」院長の沖田です。

 

今回は前歯のセラミックによるブリッジ治療について

ブリッジとは

以前にもこちらで書きましたが、歯を失ってしまった場合や元々歯が無い方などの歯がないスペースを隣の歯と歯をつないで橋をかけるようにして補う治療方法です。

 

前歯の難しいところは、他人から目える位置に人工的な歯を入れることです(・_・;

いかにも作り物という歯では困るので

色や形が周りの歯と調和しているのか

顔や唇とのバランスがおかしくないか(歯が短か過ぎたり、長過ぎたり、曲がってないか)

それ以外にも、歯茎などとの調和も必要になります。

歯が歯茎が下がったり、痩せてしまっている部位にブリッジをした場合

歯茎の中から人工歯が浮いたような感じになって自然な感じがしなかったり

痩せた歯茎と人工の歯との間に汚れが残りやすく普通の磨き方では清掃しにくくなってしまったり

色々と問題が出てしまいます(~_~;)

 

保険診療での前歯ブリッジ治療の場合

ただし、保険治療は咬めるようにするだけの機能面を重視しており、見ためのことまで考慮されません。

ブリッジには金属を使うため、金属の色を隠す必要があります。

金属の表面に歯の色を再現するためのレジンという白い材料を使いますが、透明感を出すと金属が透けて見えるので透明感のある色が出せず自然な歯の色にはなりません。

また、歯茎が痩せて見た目が悪かったり、清掃しにくくても歯茎を増やすための治療なども保険診療にはないため、どうしても歯茎を補う必要があれば入れ歯などで対応するしかないこともあります。

 

保険外治療での前歯治療

当院で行ったジルコニアブリッジの例

初診時
治療前の状態

初診時、前歯治療前

治療前のレントゲン写真

レントゲン(内部で骨が吸収)

 

若い女性の方で、他の歯科医院を受診されていた方ですが

上の前歯6本全て、自費でダイレクトボンディングをされたようですが

色が変色してしまっているのと

前歯の1本が骨の中で折れたようになって穴が空いており抜歯が必要になっていました。

インプラントも含めて考えたいとのことでしたが、かかりつけ歯科では無理だとのことで知り合いを通じて当院を紹介受診されました。

インプラントも検討しましたが、上の前歯全体を綺麗にやりかえたいとの希望と

予算のこともあって相談の上でセラミックでのブリッジとクラウン治療を考えることになりました。

 

抜歯が必要な歯の歯茎が隣の歯に比べてすでに下がっていることと

すでに歯の根が割れて感染しているので骨が減ってしまっていることから

何も考えずに抜歯するとさらに歯茎が下がってしまう可能性が高く

審美的な結果を求める場合は難易度は高いです。。。

 

歯茎が下がらないようにするために、骨を減らさないようにしながら

別の部位から歯肉を切って移植して歯茎の厚みや高さを増す方法が一般的なのですが

手術が2箇所以上となり、痛みが出たり出血の多い部位を切ることになったりするので

少し大変だったり、その分費用もかかってしまいます。

その話を皆さんにすると躊躇されることが多いのですが…(・_・;

 

今回は年齢的にもお若いので、将来的にインプラントをしたいと思った時のことを考えて骨をできるだけ維持する手術と

大きく歯茎を切らずに少しでも歯茎を減らさないようにするための手術

それらを抜歯をする際に同時に、しかも歯肉の移植はせずにオペの部位は1箇所だけで全てを済ませるためのオペを計画しましたd( ̄  ̄)

材料は人工骨と再生療法に使う薬剤などを用いておりますが

結果は…

治療後
ジルコニアブリッジ

前歯の治療後(ジルコニアブリッジ、ジルコニアクラウン合計6本の歯を治療しています)

歯を一本抜いているにも関わらず、術前より綺麗になって喜んで頂けました( ´ ▽ ` )

 

他の歯も前医でされたダイレクトボンディングを外すと、虫歯などもあって

可能ならラミネートベニアという、つけ爪のように表面にセラミックを貼る治療と考えていましたが

すでに削ってある範囲が大きいこと、虫歯も残っていたことからベニア治療は無理と判断し

ブリッジ以外の歯もジルコニアクラウンという被せ物を作製して付けました。

 

ほぼ左右対称な歯茎の位置で被せ物を入れることができています( ^ω^ )

色も若い女性でできるだけ白い歯を希望されたので、技工士さんと何度もやり取りをして

白いけど、できるだけ自然な歯にという難しい注文を頑張って頂きました( ´ ▽ ` )

プロの厳しい目で見れば完璧とは言えず、まだまだできたことがあったかと思いますが

費用とオペの侵襲を抑えつつ、できるだけ短期で良い結果を出すという

複雑なことを考えながらの処置だったので、そこそこの結果は得られたかと思います。

自然な歯であれば多少変でも神様が作ったもので仕方ないと考えるのですが、人工的な歯はどうしても様々なところが目につくのが歯医者あるあるの職業病です(笑)

 

患者さんが希望されたことを、完璧ではなくともある程度達成できたことが嬉しい限りです。

当院では、このように患者さんの希望と当院でできる治療を考えて

ご予算や治療方法の希望などをすり合わせて、できるだけ良い結果を出せるように努力しています。

 

今後は、この状態をできるだけ保てるように

患者さんと一緒に予防歯科とメインテナンスでしっかりケアしていく必要があります。

 

 

 

今回の治療内容

前医の治療された修復物を除去して仮歯の装着

保存不可能な歯の抜歯、歯槽骨温存術、歯肉再生療法

前医で取られていた神経のない歯の再根管治療

根管治療後にファイバーコアの築造

仮歯で歯茎の形を整えていき、最終的な歯の形を整えて、型取り

ジルコニアブリッジと、ジルコニアクラウンの装着

メインテナンス、他の歯の治療へ移行

 

治療費について

※保険外治療の被せ物は、歯の神経がない場合は土台から保険外治療となります。

こちらはだいぶ前の治療になり、当時と現在の当院の価格が違っております。

現在の価格に直した治療費ですが

今回の前歯6本の治療内容と保険外治療費分として

抜歯した部位の骨補填材等の費用:¥44,000(税込)

仮歯(調整代含む):¥3,300×6歯

神経のない歯が1本あったので、土台(前歯ファイバーコア)¥16,500(税込)×1歯

ジルコニアブリッジ、ジルコニアクラウン121,000×6歯(税込)

2023年10月時点での今回の治療を行った際の保険外治療費の合計 ¥806,300(税込)

今回の治療の副作用やリスクについて

外科処置に関しては通常の痛みや腫れ、出血のリスク

骨補填材部位に関しては術後感染のリスク

仮歯に関しては破折や脱離の可能性

ジルコニアブリッジ、ジルコニアクラウンについては稀に割れたり、脱離の可能性

自分の歯に関しては、歯根破折の可能性と歯茎の退縮の可能性

などが考えられます。

 

当院の保証制度

当院では保険外治療でのインプラントや被せ物には医院独自の保証制度を設けております。

インプラントの本体は最大10年、被せ物は最大5年

被せ物が割れたなど再治療が必要になった場合、年数に応じて、患者さん負担なし〜治療費の3分の2までの負担で再治療を行います。

(保険診療分は割引などは禁止のため別となります。)

条件としたら

・当院が考える治療と患者さんの治療希望が大きく外れていない場合

例)噛み合わせの問題で強く当たっている歯が欠けた際、噛み合わせを変えずにただ強く当たっている歯の被せ物のみ治療希望

例)抜歯が必要な歯で、患者さんの希望で保存した場合

・不注意、事故や通常の食事などでかかる負担を超えた力がかかった場合

例)交通事故、ビンの蓋を歯で開ける、石を噛んだなど

・治療後、当院が指示する定期的なメインテナンスに通っている

・歯軋りや食いしばりがあり、マウスピースの作成と装着が条件で保証

・治療した歯が割れて抜歯が必要になった場合は治療済の被せ物だけは保証しますが、新たなブリッジやインプラント本体に関わる費用は通常通りかかります。

などがありますが。

 

とりあえず、簡単にまとめると

・無理のない治療計画で、治療後は定期的なメインテナンスに通院頂く。

・事故や不注意で普通のお食事以外での不具合は保証外(事故の保険があれば使ってください)

・治療した被せ物までは保証しますが、それ以上の治療に関しては保証できない

となります。

治療内容や、お口の状態によって治療も保証も変わりますので

詳しいことは治療の際にお気軽にご相談ください。

 

当院では虫歯や歯周病治療はもちろん、インプラント治療、ホワイトニング、セラミックやジルコニアを使った審美歯科、ボツリヌストキシン注射を含む噛み合わせのコントロールなどなど

様々な治療に対応しております。

もしお口のことで気になることなどがあればお気軽にご相談ください!!

1〜2本の歯を失った後の治療、ブリッジとインプラントの違いとは?

山口県宇部市の歯科医院「歯科・沖田オフィス」院長の沖田です。

 

日中は朝晩が涼しくなってきて秋の訪れの予感が

と言っても、まだまだ暑い日が続くので体調管理や熱中症などにご注意ください。

 

今回は歯が1本無くなってしまった後の治療で

代表的なブリッジ治療とインプラント治療についての比較です。

(この他に部分入れ歯(義歯)治療もあります)

最後の部分に当院での治療例の写真も出しております。

1本歯が無くなった状態

 

この時にどんな治療をするのか??治療方法を選択する必要があります。

ただ、本来はなぜこの歯が無くなったのか??という原因を考える必要があります。

その原因を取り除くための根本的な治療(原因療法)か

原因は取り除けなくても症状を悪化させないための対症療法か

原因療法で全体的な治療が必要になると、保険診療では不可能なことも多く、費用と時間がかかることがあります、

歯科医師側で勝手に治療を決めて行うこともできないので

説明して皆さんに選択して頂くことになります。

 

なので、今回はその原因についてどうするかが解決した後に、あらためて失った歯をどう補うための治療方法をどうするかについての話になります。

 

ブリッジとインプラントの違いについて

ブリッジとは

歯が無くなった後、隣の歯を基本的には2つ以上使って橋をかけるように補う治療です。

ブリッジ図

このように真ん中の歯が無くなったところに、橋をかけるような被せ物を装着します。

ブリッジはしっかりくっつけるので、基本的には取り外しはしません。

(中には仮付けをして取り外せるようにして、掃除をする先生もおられますが)

なので、違和感は少ないのですが

隣の歯を削ったりするので、大きく歯質を失うことになります。

そのため、神経がある歯は染みたり、痛む可能性があります。

昔は染みるのが嫌で、被せ物=神経を取る先生も多かったようですが

ある大学の論文で神経の無くなった歯のブリッジは格段に長持ちしないとの報告があるので

当院では、基本的に被せ物のために神経を取ることはしません。

また歯を連結(つなぐこと)してしまうので、フロスが通らず掃除がしにくくなります。

 

一旦、簡単にブリッジについてまとめてみます。

ブリッジのメリット

・入れ歯に比べて固定された歯なので違和感が少ない

・インプラントに比べたら短期間で治療が可能なことが多い

・保険治療内でも認められている(材料や治療方法に制限あり)

ブリッジのデメリット

・歯を削る必要がある(前歯で保険外の場合などはほとんど削らない方法もあります)

・つないで作ったものを固定してしまうため、清掃がしにくい

・無くなった歯の分まで、ブリッジを支える歯に負担が増える

(例:2本で3本ブリッジ作った場合、残った2本で無くなった歯の分を補うので、2本の歯に3本分の歯の負担がかかることになります。)

 

ここから保険治療と保険外治療について(材料が多いので、簡単なまとめております)

保険治療でのブリッジ

保険治療で使える材料や手順は国によって決められております。

従来型の「キンパラ」と言われたりする硬い合金が主に使われますが、昨今では金属代の高騰で「銀合金」と呼ばれる銀主体の合金黒を使う歯科医院も増えているそうです。

ちなみに「銀合金」は酸化して黒く

どちらも金属アレルギーの原因になったり

熱いものや冷たいもので金属の膨張や収縮が起こって隙間が空いたり

金属自体が溶出(溶け出すこと)して隙間が空いたりして虫歯になりやすいとも言われています。

保険外診療でのブリッジ

こちらは保険で決められた材料や手順などを考えなくて済むようになります。

ブリッジは何本もつなぐため強度が必要になるので、使える材料に限りがあります。

主な材料としたら、昔であれば金(ゴールド)に代表される金合金(100%金だと柔らかすぎて使えないため、部位によって14Kなどを使ったりします。)

金属の上にセラミックを盛ったメタルセラミックス(メタルボンドとも呼ばれたりします)

ジルコニア(白い硬い材料で、セラミックにはなりますが従来のものとは組成が違います)

ちなみに、ジルコニアではないセラミック(セラミックのみで作製)のブリッジは奥歯以外なら適応があります。

金はすごく良い材料ですが、価格の高騰と見た目の悪さで敬遠されたり

メタルセラミックは金属にセラミックを薄く焼き付けるため欠けたりすり減って金属が出たりすることがあり、現在ではあまり使用されなくなりました。

そのため、現在ではブリッジ治療はジルコニアを用いることが多いです。

 

それぞれのメリット、デメリットを簡単に整理すると

保険治療のブリッジのメリット

・保険治療なので費用が抑えられる

・金属なので壊れにくい(条件によって金属の表だけレジンという材料で白くできますが、柔らかい材料なので白い部分は欠けたり削れたりしやすいです。)

保険治療のブリッジのデメリット

・金属アレルギーの可能性

・溶けたり、熱膨張によって隙間ができて虫歯になりやすい可能性

・金属を使うので見た目が悪い

・治療方法や材料に決まりがあるため、制限が多い

・金属は熱を伝えやすく、染みたり痛みが出やすい

 

保険外治療のブリッジのメリット

・材料によるが、白い歯で作れて見た目が良い(審美的)

・金属アレルギーの可能性が少ないもしくは金属アレルギーがない材料で身体に優しい(生体親和性)

・金属に比べてジルコニアは熱を伝えにくく、知覚過敏を減らせる可能性があったり変形が少ない

・治療方法や材料に制限がなく、精密な治療や装着時の防湿など時間をかけた治療が可能

保険外治療のブリッジのデメリット

・保険治療に比べて費用がかかる

・金合金(ゴールド)以外は、金属に比べて欠けたり割れる可能性がある

(保険治療のブリッジも条件によって表だけ白いレジンを貼ることが可能ですが、そこは欠けたり剥がれたりしやすいです。)

 

このように、完璧な材質や治療方法はなく、それぞれにメリット、デメリットが存在します。

 

インプラントとは

歯が無くなった部位に、チタンやチタン合金でできたネジのような形のフィクスチャーと呼ばれるものを骨の中に入れて歯を補う方法です。

インプラントの上に被せ物をセットする図

 

上の図のように、歯がない部分にインプラントで土台となる部分を作り、被せ物を装着して歯を補います。

この時、隣の歯を削ることは必要ありません(虫歯や治療の必要がある歯は別です)

単独でインプラントによって歯を補えるので、周りの歯に優しいです。

また、単独で歯を作って隣と連結(つなげて作ること)もしないので、フロスを通したりも可能で清掃しやすいです。

最近では審美的にも綺麗な歯を作ることが可能となってきているので、見た目の良い歯が作れるようになってきました。

ただ注意として、感染した時に自分の身体の組織ではないので、免疫機構が弱く感染しやすく悪化もしやすいです(インプラントも歯周病のような状態になります。)

また、歯は少しずつ前方に移動することがありますが、インプラントは骨に固定されて移動しにくいため隣が自分の歯だと隙間ができてくることがあります。

ここで、インプラントのメリットとデメリットについて簡単にまとめます。

 

インプラントのメリット

・隣の歯を削ることなく治療が可能(残った歯に優しい)

・隣の歯とつなげずに済ませることができて清掃しやすい

・骨に固定されているので、しっかり噛めて取り外しをしなくてすむ

・見た目も自分の歯のように作ることができる

(骨や歯肉を増やさないと難しい場合があります)

インプラントのデメリット

・保険治療ではできないため、費用がかかる

(大きな手術後など特殊な場合は大学病院でなら可能な場合あり)

・外科的な手術が必要になる(骨や歯肉がなければ造るオペが必要になることも)

・感染しやすく、悪化もしやすいため丁寧な清掃が必要

・噛んだ感触は自分の歯とは少し違うため、強く噛みすぎることがある

・自分の歯は動くがインプラントは動かないため、自分の歯と間に隙間ができることがある

・外科的な治療を伴う

・インプラントが骨とくっつくまでの期間を待つ必要がある

などがあります。

 

ここでブリッジとインプラントを比べてみると

ブリッジの良い点

・インプラントより初期費用が少ない

(ただし、負担が増えるので支える歯を失った場合はさらに費用が増えることがあります)

・自分の歯を支えで使うので噛んだ時の違和感が少ない

・見た目の回復がしやすいことがある

(インプラントは骨と歯肉が必要ですが、ブリッジは歯肉だけでもあれば見た目の回復ができることがあります)

ブリッジの悪い点

・歯を削る必要が出る

(前歯などで見た目の回復だけであればほとんど削らない方法もあります)

・神経のある歯は染みたり痛むことがある

・歯をつなぐので、残った歯に負担が増える

・隣の歯の状態や歯周病などの条件が悪いとブリッジができない

・ダメになった時は、一気に複数の歯を失うことになる

インプラントの良い点

・固定式の歯で違和感が少なく、しっかり噛める

・隣の歯を削らずに済むので残った歯に優しい

・インプラントだけで歯を作るので、残った歯に余計な負担をかけない

・歯をつなぐ必要がなくなればフロスなども通りやすく清掃しやすい

・骨と歯肉の条件が良ければ見た目のキレイな歯を作れる

インプラントの悪い点

・費用が高い(保険外診療のみ)

・期間がかかる

・外科的な処置が必要

・骨や歯茎がない場合は、先に骨や歯肉を増やす必要が出ることがある

・自分の歯のように移動しないため、歯とインプラントの間に隙間が出ることがある

・感染した場合は進行が早い(インプラントも歯周病のようになります)

 

細かい違いはまだまだありますが、主なものはこのような点があります。

ブリッジは清掃しにくいですし

インプラントは感染しやすいので

どちらも定期的に歯科医院でのメインテナンスが必要になります。

(歯を失ったのが虫歯や歯周病であれば、治療してそのままであればまた失ってしまう可能性が高いです)

 

長々となってしまいましたが

ブリッジ治療、インプラント治療にはそれぞれメリット、デメリットはあります。

一番は自分の歯が全て残っていて、余計な治療をしなくて済むのが一番なので

まずは虫歯や歯周病で歯を失わないように普段のお家の歯ブラシが大切です。

自分で落としきれない汚れなどは歯科医院で行う専門的な清掃などを予防歯科で行い

噛み合わせの悪い場合は矯正治療や噛み合わせ調整

歯ぎしりや食いしばりなどに対してはマウスピースやボツリヌストキシン注射など

歯を守って失わないようにすることが一番です。

 

それでも歯を失ってしまった場合で、何かしらの治療が必要な場合は

上記を参考にして頂けると幸いです。

保険治療は基本的には全国どこでも一緒ですが(施設基準で加算があると多少の違いが出ます)

保険外診療はそれぞれの歯科医院で違ってきますので

治療される医院さんでしっかり相談されてください。

 

当院での治療を考えられる場合は、

お口の状態、ご予算、病気などお身体の状態に合わせて治療についてのご相談、ご説明をし

見積もりを作成して、ご納得頂けたら治療をする流れになります。

何かありましたらお気軽にご相談ください!

 

参考までに

当院でのブリッジ治療(ジルコニアブリッジ)

 

術前、側方

術前、側方面観:左上欠損部

術前、咬合面

術前、咬合面:左上欠損部

術後、側方面観:左上ジルコニアブリッジ装着後

ジルコニアブリッジ

術後、咬合面観:左上ジルコニアブリッジ装着後

これは同じ方で、上の2枚が最初の歯がない時

下の2枚が治療後の状態です。

総合的な治療後なので大きく変わって、別人のお口みたいですが^^;

ジルコニアを使ってブリッジ治療をしています。

ジルコニアは汚れがつきにくく、虫歯や歯周病になりにくいですが

やはり普段の清掃が大切になります。

 

次は当院でのインプラントの治療例ですが

術前、側方

術前、右上の歯が根だけの状態で破折

インプラント術後

抜歯即時埋入でのインプラント治療後に被せ物を装着

上の写真で、少しだけ歯が残っていますが、保存困難で抜歯となりました。

そこに抜歯と同時にインプラントを入れる抜歯即時埋入手術をして

治癒を待って、仮歯装着し最終的な被せ物をインプラントの上に装着しました。

こちらもジルコニアを用いたジルコニアクラウンになります。

見た目の回復もできて、歯をつなげてないのでフロスも通ります(^ ^)

インプラントは虫歯になりませんが、歯周病のような状態にはなりますので

普段の清掃とプロのケア、定期的な確認が必要です!

 

ブリッジやインプラントについて全てを文章化することはできませんが

皆さんの治療を考える際に少しでも参考になれば幸いです( ´ ▽ ` )

即日修復処置(ワンデイトリートメント)とは?

山口県宇部市の歯科医院「歯科・沖田オフィス」院長の沖田です。

 

お盆休み前はスタッフの体調不良で急なお休みもあり。

他のスタッフが予定していた勤務時間以外も出勤してくれて、なんとか大きな混乱もなくすみましたが。

一部の患者さんには予約日の変更をお願いするなどご迷惑をおかけして申し訳ございませんでしたm(_ _)m

急な出勤をしてくれたスタッフとそのスタッフのご家族、変更して頂いた患者さんには本当に感謝しかありません。

お盆休み明けはスタッフの体調も回復し、通常通りの診療をしておりますのでご安心ください。

 

お盆休みはいかがでしたでしょうか?

台風や大雨の影響で、新幹線が大混乱だったようでその騒動に巻き込まれてしまった方などは

全くゆっくりできなかったかもしれませんが

新型コロナの制限も減って、楽しいお盆休みを過ごせたであろうことを願うばかりです。

 

コンポジットレジンを用いた治療

当院では元々、小さな虫歯などであればコンポジットレジンという材料を用いて当日詰めて治療を終えることが多いです。

そのメリットとして

虫歯を除去した直後のキレイな歯を当日治療することによって汚染が少ない状態で治療を終えられる

虫歯を除去したばかりのキレイな部位なので詰め物が取れにくいこと

コンポジットレジンであれば、基本的には虫歯の部分だけを除去するだけで済むので歯を削る量が少なく神経の保護につながる

などのメリットがあるので、ある程度の大きさの虫歯治療であればコンポジットレジンを用いて治療をしています。

ただし、適応症は基本的には小さめの虫歯であったり、咬む力が強くかかりすぎない部位などにしか選択できない治療になります。

ちなみにコンポジットレジンは保険診療でも可能です。

長持ちさせるためには接着操作が大切になるため、当院では保険診療でもできるだけ気をつけて治療をしていますが

より接着にこだわった壊れにくい治療や保険適応ではない材料を用いた審美性の高いコンポジットレジン治療であるダイレクトボンディング治療もしております。

1例として

虫歯除去後、充填前

保険内診療、コンポジットレジン充填後

このように虫歯を除去した部分をコンポジットレジンと呼ばれる白い詰め物で治療しましたが、型取りをして小さな銀歯を一部入れるインレーと呼ばれる治療をされている方もよく見ます。

当院では、可能であれば金属を使った治療はしたくないので(日本独自の合成金属で、その金属の一部は海外では妊婦さんに対して使用を禁止されている国もあります。)コンポジットレジンを用いて即日で治療しますが

コンポジットレジンが適応できない場合は、即日修復は諦めて型取りをして模型を作成して口の外で修復物を作成し、それを歯に装着します。

汚れがつきにくくて歯の硬さに近くてアレルギーがなくて身体に優しいセラミックや、劣化が少なくて適合の良いゴールドなどの材料がお勧めですが

これらは保険外診療の材料になります。

ただ、適応症や条件などはありますが今は保険診療でも金属以外にレジンと呼ばれるプラスチックのような材料を強化したブロックを用いて治療もできます。

なので、型取りをしても以前ほど金属を使う頻度は減ってはいますが、保険診療を行う上では仕方なく金属を使用するしかないことがあります(・_・;

また、保険診療はやり方や材料などの決まりも多く、型取りをしてからでないと作成できないため時間や日数が必要になるので即日修復はできません。

 

セレックを用いたワンデイトリートメントについて

次は虫歯や大きな詰め物や被せ物に問題があって、コンポジットレジンが適応できない場合で、

型取りをして何かしらの人工材料で補う治療(補綴修復治療)についてです。

即日修復なので、長めの治療時間を頂くか、同日にもう一回来院頂くか(1日に2度来院)のどちらかで、治療当日に修復物をセットしてしまう方法です。

 

セレック:プライムスキャン

セレック:プライムミル

ファーネス:スピードファイア

当院にはセレックと呼ばれる上の写真にある機器があります。

プライムスキャンという口腔内スキャナーで口の中を撮影し、データ化します。

そのデータからパソコン上で歯の形を設計していきます。

設計した歯の形のデータを今度はプライムミルというミリングや加工機と呼ばれる機械に送ります。

送ったデータから、設計した歯の形通りにセラミックなどを削り出していきます。

セラミックは種類によって違いがあり、削り出したものを磨くだけのものから

ファーネスと言われる焼成機で熱を加えてより強度や色調を良くさせるものもあります。

 

今回はこの3つの機械を使用して

再治療が必要となった奥歯に、できるだけ歯を削らずにセラミックス修復を行う治療をしました。

オクルーザルベニアやテーブルトップなどとも呼ばれる方法で、材料の改良が進んだ近年にやられるようになった比較的新しい治療方法です。

従来の被せ物のように歯茎の上に出ている歯を全て削って被せるのではなく、セラミックと歯の接着が良いことを利用して

できるだけ歯を削らず必要な部分だけを除去して薄い被せ物を作成し、歯の形を再現したセラミックをくっつける方法です。

接着操作が大切になりますが、なるべく削らずに可能な範囲で歯を温存した治療になるので

染みやすい歯や、年齢が若くてまだ再治療の可能性があったりする場合にはお勧めです。

〜注意〜

年齢差別ではありません(・_・;ある程度の年齢になると唾液の量が減って歯の根本に虫歯ができやすくなる根面カリエスという状態があります。国も問題として考え、フッ素の利用を認めてくれていますが、根の部分へのフッ素の効果は弱めです。そのため、根面カリエスの可能性を考える場合は、根本の部分を含めた歯茎から上を全て覆う従来型の被せ物を選択した方が良いことがあります。

 

以前されたインレー治療の再治療を即日修復した例

古いセラミック修復が割れて補修された状態

古い詰め物や虫歯を除去し、上部のみ形成した状態

セラミック装着、調整後

 

セレックを用いることで、このような治療を最短1日で、その歯の治療を終えることができます。

今回は力のかかる歯で、セラミックを焼いて強度を上げるための工程があったので長めの診療時間を頂きましたが。

セラミックの作成中などは少しお待ち頂くので、用事などがあれば一度外出して頂いて用事を済ませた後に再度来院して頂くことも可能です。

 

この方はお口のケアのために定期的に来院して頂いておりますが、宇部市外の方(下関市)で治療のために同月に何度も来院して頂くのが難しい患者さんだったので

お休みの日に1日で治療を終えることができて喜んで頂けました( ^ω^ )

 

セレックでの即日修復でのセラミック治療のメリット

来院回数の少なさ

次回来院時までの仮蓋の期間がなくて汚染や感染リスクを減らせる

当日に最終的な被せ物が入るため染みにくい

金属アレルギ〜の心配がない

セラミックは歯の硬さに近く、生体親和性も高いため生体材料として安定している

汚れがつきにくい

審美的にもキレイな白い歯が入る

 

デメリット

歯の条件によっては即日修復ができないことがある(神経の無い歯は根管治療が必要になることがあります)

保険外診療となるので保険診療に比べたら費用がかかる(即日修復、セラミックの使用については保険診療では認められていません)

染みが続く場合がある場合は、知覚過敏の治療などが必要になることがある

セラミックは強い衝撃で割れることがある

(割れて衝撃を逃しているという考え方からするとメリットにもなります。金属は割れない分、自分の歯に負担がかかっていることがあります)

 

当院のセレック治療について

高品質なセラミック修復物を院内で提供

条件(治療後に当院が必要と考える期間で定期的な通院をして頂ける方など)はありますが医院独自の保証制度も設けております。

ただし、よりこだわる場合や複雑な治療が必要な場合は。歯科技工所にお願いすることをお勧めすることがあります。

また、即日修復をご希望されない場合は、口腔内スキャナーで型取りをしてセラミックなどの修復物を作製し

次回来院時に装着させて頂く流れになります。

 

気になる費用は

即日修復の希望の有無、色調再現の有無、治療範囲や方法で変わりますが

2023年8月時点で

通常のコンポジットレジン修復:保険診療

自費でのダイレクトボンディング:33,000〜55,000(税込)

セレックインレー(小さめのセラミック修復物)44,000〜66,000(税込)

セレックアンレー、ベニア、クラウン(大きめのセラミック修復物)77,000〜110,000(税込)

となっております。

歯科業界も材料費の高騰が続いており、価格の変更をせざるを得ない場合もありますので

気になった場合はお気軽にお問合せやご相談ください

 

セレックの機器だけでも、当院が導入した後に2回くらい値上げがあり、購入時より価格がかなり上がっております(・_・;)

幸いにも購入価格が上がる前に購入できましたが、使用するセラミックなどの材料もメーカーさんがこの夏に値上げをされたり

それ以外の使用する材料や消耗品なども価格が上がり続けています。

今のところは当院では価格は据え置きでやっておりますが、材料コストの上昇次第で価格の見直しをせざるを得ないことをご了承ください。

 

スタッフ募集について

現在、当院ではスタッフを募集しております。

歯科衛生士さん、歯科助手兼受付さん(歯科技工士免許、管理栄養士免許のある方は資格手当あり)

特に歯科衛生士さんは産休・育休中でお休み中のスタッフがおり人手が不足しております。

社会保険完備や、週休2日制に有給休暇の取得のしやすさなどは当たり前だと思いますが

当院ではそれ以外の福利厚生や、仕事の効率化のための自動洗浄機、複数の滅菌器など設備面も充実化をしています。

また、今回のセレックを用いた治療だと、従来の印象材の使用や石膏模型の製作などの作業も大幅に減らすことが可能です。

今後の歯科医院ではさらにデジタル化などが進んできて、デジタル機器で雑務を減らすことも可能だと考えており、そのための勉強や設備導入にも力を入れています。

 

経験者でも歯科医院ごとで道具や機材、システムなどが違いますし、まして初めて歯科医院で働く方はわからないことだらけです。

新しい環境に慣れる時間も必要ですし、設備や道具の違いなどへの慣れも時間が必要と思っているので

焦らず、できることを少しづつ増やしながら慣れて頂けるようにと思っていますので。

経験の有無や新しい機械などに不安があってもご安心ください。

当院での仕事にご興味がある方は、見学だけでも構いませんのでお気軽にご連絡ください( ^∀^)

神経を除去した歯なのに痛い??

山口県宇部市の歯科医院「歯科・沖田オフィス」院長の沖田です。

 

神経を取ってもらったのに歯が痛むので診て欲しい

最近、他院さんで神経を取ったのに痛みが続いている方や、1年以上も根の治療をしているのに痛みがある、などなど

根管治療(こんかんちりょう)と言われる、歯の内部、いわゆる根っこの治療についてご相談を受けることが増えています。

 

結論から言うと、神経をしっかり取られているのであれば歯の痛みはないはずなので

あるとしたら歯の周りや根の先で炎症があるか、歯ではなく別の原因などを考えます。

 

他院さんでずっと治療をしていたけど痛みが続くからみて欲しいと転院されてきたり

実際に治療をされていた歯科医院の先生から、原因がわからないからと紹介を頂いたり

県外の先生で、相談のメールやLINEを頂いたり

根の中は見るのも難しいですし、内部は神経や血管が入っている空間が複雑な形をしているので

昔から根管治療は非常に難しい治療です。

 

日本の根管治療の現状

日本では保険診療で定められた価格が非常に安く設定されており、本来は時間がかかる治療なので不採算とされる傾向です。

また、使える薬剤なども保険適応があるのかないのかなどが決まっているので

海外や保険外の自費診療(自由診療)では当たり前に使われている道具や薬剤が使えなかったり

使えたとしても高価なものは保険診療で決められている安い金額の保険診療では採算が合わず赤字になるため使えなかったりしますし

費用が安いので、多くの時間がかけられなかったりします(時間が一番のコストかもしれません)

特に昔の虫歯の洪水と言われる虫歯の患者さんが非常に多かった時代には

すぐに神経をとって、時間がないので根っこの治療も簡単に終わらされたような治療が多いです。

 

日本では根管治療を保険診療できっちりやるのは無理と書かれている書籍なども多くあります。

日本でも根管治療を保険外の自費診療(自由診療)でしかされない専門医の先生方がおられますが

費用は1つの歯で安くて数万〜高ければ数十万になるので

そのような高価な治療と同じ内容を保険制度の中で求めるのは無理だということが分かります。

 

どうして簡単に治療されたとわかるのか?

それは、レントゲンで根の中の詰められた状態を見ることが可能だからです。

根っこの治療をされているはずなのに中が詰められてない歯もよく見かけますし

詰めてあったとしても細い詰め物がレントゲンでやっと見えるくらいの状態であったり

神経をとると痛みはなくなりますし、土台を入れたり被せ物をしたら患者さんが中を見ることはないので

かりに手を抜いていても分からない治療になります。

 

我々歯科医師からすると

根管治療の治療後の状態をみれば、見えないところもしっかり丁寧に治療される先生なのかすぐに分かります。

「一生懸命治療される先生だな」とレントゲンをみて思うのは歯科医師あるあるかもしれません(笑)

海外の専門医の先生や日本で保険外診療(自費診療・自由診療)でのみ治療される専門医の先生がされる

時間も費用もかけて行う治療と同じものを日本の保険診療で行うことは不可能ですが

そこをどこまできちんとされているのか、歯科医師の良心と技術次第かもしれません。

 

本題:なぜ神経を除去したのに痛む?

これにはさまざまな可能性があるので全てを書くことはできませんが。

神経を除去した直後の場合

・虫歯などで神経に炎症が出て神経を除去する必要があったため、その炎症が根の周りに広がって痛みが出ている

・神経を取る行為は器具を使って神経を除去するため、どうしても傷をつけてしまい炎症を起こしてしまう

・根の中は複雑な形で神経が存在しており、根の先の方や発見が難しい位置に神経が一部残っているため

などが多いです。

 

神経を除去してしばらく経っても痛い場合

・虫歯が残っていて、感染源が除去できていない

・噛んだ時に歯と歯が当たってしまったり食べ物などで歯が圧迫されて、根の先に負担がかかって治りにくい

・炎症が根の周りに広がって残っている

・虫歯や歯が割れて歯茎の下まで歯がない場合、ツバなどと一緒に歯の中に細菌が入ってきて炎症が出ている。

などが考えられます。

 

神経を除去したのに長期間ずっと痛みが続く場合

・見つけにくい位置に神経の入っていた空間があり、そこの治療ができてないままで中が感染してしまっている

・仮の詰め物や蓋が弱く、細菌が中に入ってきて炎症を起こしている

・歯茎の下まで歯がなくなっていて、ツバなどと一緒に隙間から細菌が入って炎症を起こしている

・根が割れていたり、ヒビが入っている。

・噛み合う歯や食べ物、舌などで触って押してしまい、根の先に力が加わって炎症が取れない。

・歯ではなく別の原因で痛みが続いている

(痛みが続いていたため少しの刺激でも脳が痛みがあると感じてしまっていたり、三叉神経痛など様々あります)

などが考えられます。

 

どんな治療をするのか?

まずは、原因を探していきます。

感染症の治療は基本的には全て同じなので(新型コロナなどの対策と基本的には同じです)

感染経路を塞いで感染させないように

感染しているなら薬などで消毒、殺菌したりで細菌やウィルスの数を減らす

です。

なので感染の原因となるものをなくすため、まずは虫歯が残っていればしっかり除去します。

(これは前回のブログのカリエスチェッカーなどを参考にして頂けたらかと思います。)

次に感染経路や感染源の侵入経路を塞ぐための処置をします。

これで新たな細菌が入ってきたり、増えたりすることをできるだけ減らすことができます。

そして今度は中の感染している細菌を減らすため、古い詰め物を除去し消毒薬で洗ったり、中に薬を入れたりして殺菌していきます。

このような処置で細菌が原因の炎症であれば症状が緩和していきます。

 

それでも痛みが続く場合

根の先の炎症の可能性があるので

安静にするために、治療しすぎて先を触りすぎないようにしたり

痛み止めの抗炎症作用を期待して鎮痛薬の処方

噛み合う歯が強く当たる部位があれば当たらないようにしたり、舌で触りすぎないようにして頂く

 

上記のようなことをしても痛みが続く場合

歯が割れている可能性があれば、少し期間を空けてレントゲンやCTで確認(割れた直後は分かりにくいことがあります)

歯周ポケットの確認(ヒビがあれば歯周ポケットが深くなって来ることがあります)

根の先に細菌が出て住み着いてしまった場合は、根の治療後に外科的に根の先を一部除去する歯根端切除術(しこんたんせつじょじゅつ)を行うことも。

また、歯が原因でない可能性があれば、考えられる専門の医院(三叉神経痛を疑うなら脳神経内科や外科など)や

痛みの専門家であるペインクリニックなどに紹介することもあります。

 

当院では、必要であれば保険、保険外(自費診療・自由診療)は関係なく感染経路を塞ぐための処置をします。

これは隔壁(かくへき)などと呼ばれる処置で、

際根管治療、隔壁前

隔壁作成前で、被せ物や土台を外したら中が黒く汚染されています。

隔壁作成後

カリエスチャッカーなどを使って虫歯を除去し、レジンという材料で隔壁と呼ばれる壁を作ってできるだけ感染源が入って来ないようにします。

このような処置をした後に根管治療と呼ばれる、歯の根の中の治療を開始します。

治療の際は高倍率の拡大鏡や歯科用意顕微鏡を用いて感染源をできるだけ除去していきます。

 

このように当院では保険診療でもできるだけの治療はさせて頂いております。

また費用がかかっても自分の歯を残せる可能性を上げて欲しいと希望される方向けに保険外(自由診療、自費診療)での根管治療も行なっております。

歯科医師ができることは、あくまで人体が治癒できる環境を提供して身体の治す力が最大限発揮できるようにするだけで

全ての症状を治すことはできないと思っていますが

皆さんの困っている症状を少しでも改善させるために日々努力しております。

 

もし歯科治療で何かお困りごとなどがありましたらお気軽にご相談下さい!!

 

〜当院ではスタッフを募集しております〜

特に当院の歯周病治療や予防歯科で大切な役割を果たしてくれる歯科衛生士さんを募集しております。

個人の歯科医院でも社会保険完備は当たり前になってきておりますが、当院はだいぶ前から社会保険完備です。

現在、当院には産休・育休取得中の歯科衛生士さんがおられますが

産休・育休を考えた場合、社会保険がやっぱり良いなと実感しますし

週休二日制で、スタッフ間で調整をつけての有給取得も多いです。

また、昇給なども定期的にしており、昨年度は年2回の昇給の実績もあります。

待遇面だけでなく、勉強やスキルアップを考えておられる場合は、当院でできるだけの協力をさせて頂きます。

山口県宇部市周辺で歯科衛生士さんとして勤務を考えておられる方で当院にご興味があれば

見学だけでも構いませんのでお気軽にお問い合わせください。

良い歯医者の条件とは?

山口県宇部市の歯科医院「歯科・沖田オフィス」院長の沖田です。

 

ホームページの件が思うようなスケジュールでなかなか進んでおらず…

やっと少しずつデザインなども出来てきて、修正などが始まってきました^^;

動画を組み込むためにはYouTubeに画像を上げて、それを医院のホームページに組み込む必要があるそうなんですが。

YouTubeはたまに歯科の勉強でウェブセミナーがYouTubeで行われたりするので利用したくらい。

そのためにアカウントは作成していたのですが、仕事関係のセミナー以外で普段YouTubeを見ることはなく

時代についていけてないので、わからないことだらけです(^◇^;)

 

そんな訳でホープページ会社の方に言われて、久しぶりにYouTubeのアプリを開いて見たのですが

たまたまある口腔外科の先生の「自分の考える良い歯医者の条件」という動画が出てきました。

(テレビなどに出たりもされたこともある方で、大学病院時代に実際に話を聞いたこともあります)

動画は意外と長く、全ては見ることが出来なかったのですが

(動画で数十分かけて見るよりは、文章で必要なとこを読むのが早いと思ってしまう年代です笑)

その先生が考える良い歯医者さんは2割くらいだそうで

きちんとした学会の専門医などが良いとか(認定医や専門医でも微妙な方は沢山おられますが…)

若い代診の歯科医師のいる医院では担当医の先生が変わる可能性があり、治療方針が変わる可能性があるなど

色々と話されていましたが

 

内容の中で、実際はあるものを使っている先生が2割だから、その歯科医師は良い先生と言われていました。

それがこちら

カリエスチェッカーとか齲蝕検知液(うしょくけんちえき)と呼ばれるもので

「カリエス」や「齲蝕」というのが専門用語で虫歯のことになります。

なので、名前からして虫歯を見えるようにしたり、分かりやすくするための液ということになります。

実際は、虫歯などで歯が溶けて柔らかくなった部分に色が入り、水をかけても色落ちがしないので

この薬をつけて水で洗い、色が染まったままの部分をまた除去して…を染まらなくなるまで続けます。

う蝕検知液使用

Leica Picture

このように洗い流しても青く染まっているので、この部分を除去していきます。

(青い部分の上下に線のようなものが見えますが、この歯にはヒビが入っています。)

虫歯除去して形成

Leica Picture

こちらは、先ほどの青い部分を除去して、詰め物で覆った後に形を整えて部分的に覆えるようにしたところです。

(こちらは保険治療)

 

写真のカリエスチェッカーは当院で使用しているものになりますが。

会社や種類によって赤色に染まるものや青色に染まるものがあります。

血液の赤色と区別するために当院で採用しているものは青色に染まるものを使用しています。

虫歯以外に、歯が割れた部分も少し染まって見やすくなることがあり。

破折歯

Leica Picture

破折歯の染色

Leica Picture

上の写真は割れた歯で、少し削ったところですが割れた部分はわかりにくいです。

そこでカリエスチェッカーで染めると…

青い線が端から端まで見えるようになりました(°_°)

(これを見ると、真ん中で割れているのがよく分かります)

 

先生によっては、拡大鏡や歯科用顕微鏡を使用したら虫歯がよく見えるから必要ないと言われることもありますが

当院では高倍率の拡大鏡も歯科用顕微鏡もありますが

それらで見ただけで虫歯が全て取れているとは言い切れないと思っています。

見える虫歯を除去して、黒や茶色もなくなってキレイな歯の色になったと思ってこのカリエスチェッカーを使用すると

まだまだ青色が残ってる(@_@)

なんてことは全然あります。

なので、しっかり拡大しながら、このカリエスチェッカーを使用し

このカリエスチェッカーも100%信用できるものではないので、器具を使って歯を触りながら硬さをみることをします。

このような、いくつも再確認をしながら虫歯を取り残さないように気をつけることが大切だと考えています。

 

当院はこのカリエスチェッカーを当たり前に使用しているので、その先生的には2割の良い歯医者になりますが(笑)

虫歯の治療をされた方はわかるかと思いますが

「虫歯を染めて見やすくしますね〜」なんて言っている時に使用しています^ ^

当たり前のことなので、保険診療でも当然使用します。

 

できるだけ再治療をしなくて済むように

拡大診療と組み合わせて丁寧な治療を心がけております( ´ ▽ ` )ノ

ただ、しっかり治療しても歯磨きや食生活が悪ければまた虫歯になってしまうので

普段の歯磨きと定期的な通院でまた悪くならないようにしていくことが大切になります!!

 

当院ではそのような予防歯科を含めて一緒に働いてくれる歯科衛生士さんを募集しております。

正社員さん(社会保険完備、厚生年金あり、産休・育休あり)、ご希望の日にちや時間を相談の上で決めるパートさん

どちらも現在募集しておりますので

ご興味がある方はお気軽にお問い合わせください!!

ホワイトニング(ホームホワイトニング)

山口県宇部市の歯科医院「歯科・沖田オフィス」院長の沖田です。

 

更新が遅くなってしまいました^^;

産休・育休でスタッフがお休み中なのに、平日のウェブセミナーや週末に学会や研修会などの予定も入っていて

さらに3月、4月に依頼を受けて出張オペにも行っていたので

以前より余裕が減っていましたが

産休中のスタッフから無事に出産されたという嬉しい報告を受けて、もっと頑張らないとと思っています(^ ^)

 

4月から新年度で色々と生活の変化が大きい方も多いかと思います。

進級、新入学、新入社などなど。もしかしたら退職された方などもおられるかもしれません。

1ヵ月過ぎて、新しい生活に慣れてきた頃かもしれませんが…。

5月病と言う言葉もあるので、慣れない新生活の方は無理せず休める時は休んだり気分転換などをして上手く乗り切れるといいですが。

 

新型コロナのことも大きく扱われることも減って

ゴールデンウィークを楽しまれている方も多いかもしれませんね

各地で多くの観光客で賑わっているニュースも多いので、旅行を楽しまれている方も多いでしょうが

事故などに気をつけて楽しんでください( ´ ▽ ` )

 

そんな新型コロナも5月8日(自分の誕生日なので覚えやすい笑)で5類に引き下げということで、さらに気にされないような感じになりそうですし

暑くなってくると、マスクの着用もどんどん減ってくるかもしれませんね。

個人的には久しぶりのマスク無し生活も慣れない気がしますし、感染対策と体調管理を考えて時期をみながらもう少しマスク着用を続けたりかなとも思っています。

職業柄、仕事中はマスク着用で慣れているので、暑い場所でなければそこまで苦にならなかったり(笑)

 

マスクが嫌だった方は待ちに待ったマスク無し生活かもしれませんね(°_°)

ただ、よくテレビや雑誌などでも言われる

マスク着用が長かったせいで、口元が気になる方も増えるかも??

口臭などの話も出ていたり、今までマスクで隠れていた前歯の色が気になるなどなど

そう言う自分も、そういった話や記事を聞いたり見たりしていると前歯の着色が少し気になってきました(^◇^;)

なのでスタッフに型取りをしてもらって、マウスピースを作り、家でやるホームホワイトニングをこっそり?始めました(笑)

 

ホワイトニングについて

ホワイトニングは大きく分け3つあります

オフィスホワイトニング:院内でホワイトニング用の薬剤と光などを使ってホワイトニングを数回行う方法

ホームホワイトニング:作製したホワイトニング用のマウスピースに薬剤を入れて家でホワイトニングを行う方法

デュアルホワイトニング:上記のオフィスホワイトニングとホームホワイトニングの併用

(その他に以前ブログで書いた神経のない歯を内部から白くするウォーキングブリーチという方法もありますが)

で、今回自分がこっそり始めたのはホームホワイトニングになります。

家で少しづつ白くしていくので、変化はわかりにくいですが

急な変化ではないので、後戻りで色が戻ってしまうのがオフィスホワイトニングより少ないと言われています。

 

家でのホワイトニングなので、なかなかホームホワイトニングをする時間が取れないと言われる方も多いですが

自分の例として

夕食後、お風呂前に歯磨きをしっかりして、そのままマウスピースに薬剤を入れ(漏れて歯茎につかないように少しで大丈夫です!!)

口腔内に装着し、そのままお風呂にのんびり使い、寝る前にマウスピースを外して歯を軽く磨いてうがい、マウスピースに残った薬剤を洗う

といった流れで今はやっています。

1回あたり30分〜1時間くらいでしょうか。

長い時間が難しくても、回数で長く続けると白くなっていくので

一気に白くしたいという希望でなければ、地道に続けていくことで白くなっていきます( ^ω^ )

 

患者さんの中には口腔内のメインテナンスで通う度に薬剤を購入して頂いた方もいて

すごく白い歯で、それをキープされておられました。

白過ぎたらおかしいですが、自然な歯の白さはやはり清潔感があります。

ホワイトニングの誤解として、歯が溶けるなど言われますが

実際は歯質を強化して虫歯などになりにくくなると言われています!!

良いことばかりでなく、症状として知覚過敏が出ることもありますが

少しホームホワイトニングを中断して休んだりすると改善してきますし

当院では薬剤の濃度を変えて、少し染みにくい薬剤に変更して頂くなどの工夫をすることもあります。

また、色の後戻りはタッチアップと言われる、色が気になってきたら再度ホワイトニングをすると白さが戻ります。

 

ホワイトニングの前後写真

ホワイトニング前ホワイトニング継続

左がホームホワイトニング開始前

右がホームホワイトニング後

わかりにくいかもしれませんが、写真で見ても白さが増しており

実際の口元を見たら、歯はとても白くてキレイです🦷✨

 

被せ物や詰め物などは色が変わらない(最近の詰め物で、周りに合わせて色が変わると言われるものも出てきましたが)ので

ホワイトニングだけでは白くならないこともありますが

マスク無し生活で、歯の色が気になったり

歯並びや歯の形が気になるなど

何かありましたらお気軽にご相談ください!!

 

当院では歯科衛生士さんを募集しております。

お口の健康から全身の健康に!を考えて本気で自分や家族が受けたいと思える治療や院内環境を提供したいと日々努力しています。

週休二日制で社会保険完備、産休・育休の取得(復帰したスタッフに現在取得中のスタッフもいます)、有給休暇なども取得しやすい職場です。

設備も、自動洗浄機を導入して洗い物の負担を減らしたり、滅菌器も複数導入し効率化と感染対策に力を入れています。

最近では今後の歯科医院で標準の印象採得となってくると思われる口腔内スキャナーなども導入して活用を始めています。

いきなり応募するのは不安と思われたら見学からでも構いませんので

当院で一緒に働いても良いかもと思って頂けたら、お気軽にお問い合わせください!

予約制について

山口県宇部市の歯科医院「歯科・沖田オフィス」院長の沖田です。

 

当院が採用している予約制の診療についてのお話

時々、どうして予約制なのか?と言われることがあります。

予約せずに何かあった時や気が向いた時、体調の良し悪しがあるから当日にならないとわからない、予約をしたくない,と様々な理由があったり

以前通っていた歯科医院が予約制でなく、何かあった時に来てくださいと言われていた方も多く予約制に慣れてない方もおられたりしますが…

当院は予約制で、診療についてはしっかり時間を確保し、できるだけお待たせしないように診療をしています。

急な痛みなどの急患対応はできるだけさせて頂きますが、あくまで応急処置が中心になり治療については予約を取って次回以降になります。

定期受診について

何かあって来られた時は状態がかなり悪化しているので、当院は定期的な受診をオススメしています( ´ ▽ ` )ノ

今まで虫歯の治療や歯周病の治療などをしたことがなくて、歯医者さんでも問題ないと言われた方は別ですが。

虫歯や歯周病は全て感染症で、皆さんのお口の中に細菌が存在していて悪さをするものです。

なので、その細菌が口の中から居なくならない限り、1度でも治療などをしたことがあるなら感染している証拠なのでまた悪くなる可能性は高いです。

現在の歯科医療では細菌を完全に無くすことはできないため、数を減らすことを目的にしています。

定期的に細菌数を減らし、普段のケアでそれをできるだけ維持していく

仮に悪化しても早めにそれを発見して、治療をすれば重症化を防げるという考え方になります。

 

予防医療

以前は予防というのは病気にならないようにするものなので、病気でなければ保険での診療はできないというのがありました(~_~;)

ただ、今はお口の健康が全身の健康につながることがわかってきたり、歯周病は高血圧症や糖尿病などのような慢性疾患で完全に治癒することは難しい(歯周病菌を完全に除去することはできない)ことがわかっており

国の方もそういった観点から、保険診療内でも予防的な治療も可能になってきています。

初期の虫歯の進行予防のためのフッ素や、歯周病の方は定期的に歯科医療従事者のプロが行うサポート治療を行うことが可能になっています。

なので、最近の歯科医院では定期受診のオススメをしているところがほとんどだと思います。

当院も、患者さんの歯周ポケットや虫歯のなりやすさ、銀歯など過去の治療の数などのお口の状態、ご自身での磨け具合などを考慮しながらその方に合った期間をお伝えしてご予約をオススメしております。

何度も治療されて銀歯などの治療が多い方、歯周病などが悪化している方、歯を失って入れ歯が入っている方、歯並びなどの問題で磨き残しが多い方などは長期的にみて歯を失う可能性が高いため短めの期間をオススメしています。

ただ、通っているから悪くならないものではありません。

毎日病院に行ってても癌などの病気にはなりますし

知識や気をつけていても悪化もします(お医者さんが病気や癌などにならないこともありませんよね^^;)

高血圧なども定期的に通っていてもお薬を処方されるだけで、生活習慣などを変えたりするしかないのと一緒で

普段の生活習慣、特に歯科領域は普段の歯磨きなどの口腔ケアが大切になります。

その知識や技術を持っている歯医者さんや歯科衛生士さんでさえ、虫歯や歯周病で治療することは珍しくありません。

自分でできることは限界があるので、他社のプロの目や技術、医療機器がどうしても必要になってきます。

 

なぜ当院が完全予約制をしているか

上記のようなことから、当院では定期的な受診で悪化を防いだり、早期発見に努めています。

予防的な治療というのは、治療内容がある程度決まっていますし

国家資格のある歯科衛生士さんは歯周病の治療を行うことができるため、歯科衛生士さんの時間を確保し

しっかり準備をして皆さんの診療にあたれるようにするためです。

 

完全予約制の治療について

歯科医師が行う治療も内容によっては事前準備が大切になります。

病名は同じ虫歯でも、大きさや治療部位によって治療内容が変わりますし

神経のある無し、神経をとるのか保存をするのかで準備や診療時間をどれだけ確保するのかも変わります。

もし予約制でなく空いた時間に治療する場合、時間があればできる処置が時間がないためにできなくなったりするので

時間に治療内容を合わせることになって、保存できる可能性のある歯でも神経を取ったり抜歯になるかもしれません。

以前は痛みがあればあらかじめ神経を取ると内容を決めて治療される歯科医院も多かったようですが

今は痛みがあっても、神経の状態を拡大して見て神経が残せるか残せないかを考えたりすることもできる時代です。

時間がないから短い時間でできることに合わせて行う治療と実際の状態に合わせて柔軟に治療方法を変えていく治療

どちらを選択されるかは患者さんが決められることですが

当院は後者の考えで、時間がかかっても自分の歯を大切にしたいと思って頂ける患者さんのために

難しい治療の場合はどちらでもいけるような時間をしっかり確保して診療に当たっています。

ただ、長い時間は何度も確保は難しいので、予約を何度もキャンセルされる場合は治療時間の確保が難しくなることはご理解ください。

 

治療例(虫歯治療での神経の温存)

神経に近い大きな虫歯 術後(歯髄温存後)

例として上の写真の左側、赤の部分が虫歯で大きく歯が溶けている場所

緑の部分が神経の入っている歯髄と言われる部位ですが

赤い部分がほぼ緑の部分と重なっています。

レントゲンで写る虫歯の部分は完全に穴が空いたり溶けた部分なので、実際の虫歯はこれよりも広がっています(゚o゚;;

なので、確実に神経が出ると予測されますが。

初めから神経を取るつもりであれば、麻酔が効いたら歯を大きく削っていくだけなのやや短い時間で処置が可能です。

これを神経が残せる可能性を考えて、丁寧に虫歯部分だけを除去して残せるかを確認する場合

神経を除去すると決めて治療するより、歯をできるだけ削らないようにしたり神経を残す処置で時間がすごくかかります。

当院ではできるだけ神経を残したいと思って治療をしているので、神経を残す予定で準備しながら残せなかった時の準備も同時にしており

どちらになるかその場での判断になります。

右の写真が術後のレントゲンですが

青い部分に上に見える白いものが神経を残すための薬をつめたもので

その上をさらにレジンという材料で覆って、できるだけ感染から防ぐように、痛みが出ないように処置をした後になります。

 

術前のレントゲン写真を見て

神経をとると判断しても、治療としたら決して間違いではありませんし、多くの歯科医師の先生がそちらを判断するかもしれません。

ただ、当院では自分や家族が受けても良い治療を本気でしたいと思っており

今までも神経を残す処置を続けてきて、薬剤などや治療方法などもどんどん改良しています。

なので、上手くいかない可能性もありますが、当院では時間をかけて神経を保存することを選択しました。

このように虫歯でも先生や医院の考え方で、治療内容や結果は大きく変わります。

(どちらも間違いではなく、あくまで歯科医師や患者さんの考えや判断、知識や設備面での違いなどで変わるものです)

 

キャンセルが続く方、当院の予約制を受け入れてもらえない場合について

他の患者さんでその時間を希望された方を断って、診療時間を確保しておりますので

当日キャンセル(どうしても仕方ない事情がある場合もあるかと思いますが)や無断キャンセルが続く方は

ご予約をお取りできなくなることがあります

(予約が取れないから診療を断る訳ではありませんが、連絡を頂いた当日の空いた時間に診させて頂くなどしかできないことがあります)

当院でも、開業直後から来院いただいている患者さんで当日の体調次第で受診できるかわからないから予約はできないと言われる方がおられます。

その方には、当日に電話を頂いて、当院の空いた時間とその時間でできる診療内容をお伝えして大丈夫であれば診療をさせて頂いています。

予約ができない変わりに確実に診れるかどうかわからないことをご理解頂いた上で予約なしでその場の状況で当院でできる診療をさせて頂くことに納得して頂ければこのような対応をさせて頂くこともあります。

何かしらの理由で予約できない場合や当日の体調が良いから今日対応をして欲しいと言われる場合は

当日の予約の空き状況によってご案内できる場合できない場合があることをご理解ください。

それが難しい場合は。予約制をとっている当院では対応が難しいので予約制でない医院さんでの通院をおすすめしています。

 

できるだけ皆さんにしっかりした診療を行うために採用している予約制なので

当院の考えに賛同頂けますと幸いです。

 

3月からスタッフが産休に入り、予約や会計などでご迷惑をおかけしております。

なるべく来院頂く皆さんにご迷惑をおかけしないように頑張ります。

 

当院ではスタッフを募集しております。

当院での勤務にご興味のある方

実際の診療風景や働いているスタッフと話してみたい方

見学もできますので、ご興味がある方はお気軽にご相談ください!!

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