お知らせ

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山口県宇部市の歯科医院「歯科・沖田オフィス」院長の沖田です🦷✨

今回はSNSやネットで歯を削らない治療として広告・宣伝などが出ているラミネートベニアやベニアと呼ばれる治療について書いていきます。

以前に奥歯のベニア治療でオクルーザルベニアと呼ばれる方法について少し書いておりましたが

今回は主に前歯に行うラミネートベニアについて書いてみたいと思います。

ラミネートベニアとは?

主に薄いセラミックやジルコニアを歯の表面に貼り付ける治療方法です。

セラミックで作成したベニア

このようなものを作り、付け爪のように歯に接着させる治療です。

ベニア治療の特徴

歯の表面のエナメル質に接着剤をつける治療方法ですが

日本人のエナメル質は欧米の方々に比べて非常に薄く、1mm〜1.5mmくらいあれば良い方かもと言われています。

なので、薄く作る場合はエナメル質を残すために表面を0.3mm〜0.8mmくらいの間でわずかに削るのですが。

元々内側に引っ込んでいる場合は削らずに前に張り出して治療できるので、ほぼ削らない場合もあります🦷✨

ただ、薄いセラミックを貼るので、治療する歯が黒く変色していて歯の色を変えたい場合や、周りの歯の色に合わせて複雑な色で作りたい場合はやや多めに削ることがあります。

厚みが出せると変色した歯の色を隠したり、さらにセラミックを盛り上げて複雑な色を出すことも可能になるためです。

薄い分、制約がある治療で適応は限られますが

可能であれば歯を大きく削らずに審美面や、噛み合わせの改善を行うことができます!

ラミネートベニアのメリット

・歯を削らないもしくは、わずかにしか削らないため、歯や体への侵襲が少ない。

・出来るだけエナメル質を残してセラミックを接着させることによって失ったエナメル質の代わりにできるため歯の強度が保てる

・審美性が高い

ラミネートベニアのデメリット

・ほとんど歯を削らすに薄いセラミックで作製するので、光を通しやすく色や形の変更が難しい場合がある。

・強い衝撃などで割れたり、外れることが稀にある。

・くっつけた歯の内部の色が変わる(神経が死んでしまったりすると歯が黒く変色することがあります)とセラミックは光を透過するため内部の色が透けて見えて、変色した感じになってしまう。

・基本的には自由診療(保険診療では項目がなく、作製や材質的に接着も難しいため)費用がかかる

・噛み合わせの変更を含めた全体的な治療を行う場合は、仮歯で経過をみる必要が出るが、仮歯が薄いため長期の経過をみるには適応が難しい場合がある。

実際のベニア治療の流れ

1:検査、必要に応じて型取り

ベニアの適応かどうか、虫歯のあるなし、色や形のご希望などを確認します。

必要に応じて型取りもしくは口腔内スキャナーでデータをとり、模型の場合は歯科技工士さんにワックスを盛ってどのような歯の形にするか設計したり、データ上で歯の形を煮詰めてもらいます。

それを患者さんと見ながら相談し、希望の歯の形などを煮詰めていきます。

色や形が決まると、どのくらい歯を削って色が出せるか検討します。虫歯がなく形や色調をあまり変えない場合はほとんど削らないこともあります。

これは家でいう設計図を作って、設計図に応じて工程や歯のどの部分をどう削ったりするかなどを考えて技工士さんと共有していきます。

初診時の下の前歯、古い詰め物の変色やすり減りで形態が悪くなっています。
石膏模型上でワックスを使って歯の形態を考ています

写真の方は、初診時、詰め物が不良で歯の色や形態も悪いため、審美的な改善を目指すためにはやや大きめの修正が必要と判断

技工士さんと相談して多少歯を削ることを決定しました。

2:モックアップ

必要に応じて、設計した歯の形を実際のお口の中にレジンなどを用いて再現します。

この際は、出来るだけ歯は削らず、薄いレジンの歯を単に貼り付けていきます。

これは、患者さんと相談して最終的な形態をどうするか決まっていないので、外したら元に戻せるようにしておくためです。

ただし、大きく出っ張りがある場合などは削って修正をすることもあります。

模型上で考えた歯の形態を、白い薄いレジンで作製しています
実際の口の中に装着して確認しています

3:形成・型取り

必要なら麻酔をして、圧排糸と言われる糸を入れてわずかに表面を削ります。

形態を大きく変えたい、色を変えたい場合は削る量や範囲が少し増えます。

、あた、小さな虫歯があれば、そこは除去してレジンで修復することもあります。

形成が終わったら、必要に応じて圧排糸を追加し型取りをします。

型取りは、シリコン印象と呼ばれる粘土のようなものを口の中に入れて行う方法か

最近では口腔内スキャナーの撮影データで作成(作業するための模型作成のために削った歯だけの小さな型取りをする場合があります)することもできます。

形成した模型
模型上でベニアを作製

4:仮歯もしくは仮封

表面の保護のために仮歯もしくは仮のお薬で表面を覆います。

薄く貼り付けるしかできないため、仮歯が外れやすいデメリットがあるので。

審美的な問題がなければ、仮の薬で表面を薄く封鎖してしまう方が外れない場合もあります。

⚠️セレックでのワンデイトリートメントをする場合は当日に仮歯はせず、ベニアをセットします。そのため、神経の保護や接着に有利な状態で装着が可能です。ただし、複雑な歯の色を作ることは難しいので、審美的にこだわられる場合は歯科技工士と連携して作製する方法をおすすめしています。

5:ベニア装着

実際のお口の中にベニアを装着していきます。

レジンセメントというもので歯とくっつけて一体化させます。

本数が多いと時間もかかりますが、あまり削らない分だけズレやすいので注意が必要で慎重な作業になります。

初診時の下の前歯
6本のベニアを装着後の下の前歯6本

この方は歯の方向の問題、色、形など大きく修正する必要がありました。

クラウンという全て削ることも考えましたが、出来るだけ歯を保存したいご希望もあってベニアを選択しています。

ベニアの予後

出来るだけ削らずに作製したベニアを付け爪のように接着させるだけなので

すぐ外れるのでは?と思われる方もいると思いますが

上記の方がどうなったか。。。

コロナもあり、その後6年以上経過しましたが

6年経過時の下の前歯

カメラが変わって色味が少し違いますが

全く問題なく綺麗な状態をキープしています。

外れたり割れたりも、この6年間1度も経験しておりません😃

このようにしっかり接着させることができたら、長期的にも問題はないですし

削る量が少ない分、問題が出たら再治療などもしやすいので患者さんにもメリットが大きい治療と考えています!

当院が考えるベニア治療について

歯の色だけであればホワイトニングがオススメですが

治療が必要なら、可能であれば一番オススメな治療がベニアです🦷✨

やはり削る量が少ないことがメリットですが

審美的にも、適応は限られまずが、クラウンより審美的に綺麗な状態を保つことが多いと思います。

これは歯茎の下まで削らないので、歯茎へのダメージが少なく、内部の歯の色とベニアがうまく調和して色も自然な感じで、年齢と共に少し歯茎が下がっても自分の歯のように自然なエイジングで違和感もありません。

こうしたことから可能であればベニア治療をオススメしていますが。

あくまでエナメル質が残っている前提の治療となるので(上記の例の方はエナメル質は少なめですが、なんとか可能だろうと判断)

実際のお口の中の状態と、どこまでの治療を希望されるのかにもよって検討が必要となります。

ベニア治療は矯正治療とも相性が良く

適切な位置に歯が来ると、治療が必要な歯を多く削らずに済むベニア治療ができたり

重なって磨きにくい場所にできた虫歯の古い治療後の再治療にベニア治療を用いたり

位置が悪いためにすり減った歯の形態を修正するためのベニア治療など

矯正治療で適切な位置に来ることによって、治療はんいを最小限にすることも可能になります。

ベニア治療にご興味のある方はお気軽にご相談ください。

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