お知らせ

12月休診日のお知らせ

12月休診日のお知らせです(*^^*)

 

休診日  3日、9日、10日、13日、17日、20日、24日、29日、30日、31日

9日(土)が学会で休診のため、6日(水)は土曜時間で診療いたします。

27日(水)は通常通り診療いたします。

年末年始のお休みは12月29日〜1月3日です。1月4日から診療いたします。

 

 

詳しいご予約状況は当院までお問い合わせ下さい。

0836-39-8810

セレック治療について

山口県宇部市の歯科医院「歯科・沖田オフィス」院長の沖田です。

 

当院で導入しているセレックについて

セレックとは、ドイツのメーカーのデンツプライシロナさんの口腔内スキャナーとミリング機械を使って、被せ物などを作ることを指します。

通常は型取りをしたものを歯科技工士さんに出して被せ物などを作製してもらうので、医院の外に外注をするのですが

セレックは、チェアサイド(患者さんの治療をしているそばのこと)で被せ物を作製することを指し、最短で即日修復(治療当日に被せ物を作製し歯につける治療)が可能です。

当院では昨年、国のものづくり補助金というものに申請し、いくつかの審査を受けて正式な認可を受けてセレックを導入しました(^ ^)

セレックは主に被せ物や仮歯、インプラント治療のためのサージカルガイドの作製などに使用していますが

保険診療も含めて金属ではなく白い歯を希望される患者さんが多いので、多くの患者さんにセレックを使用させて頂いております( ´ ▽ ` )

 

口腔内スキャナー

通常の粘土のような型取りではなく、カメラで撮影して画像で型取りをする機械を口腔内スキャナーと言います。

世界中で様々なメーカーが口腔内スキャナーを出して販売していますが。

当院ではデンツプライシロナさんのプライムスキャンという2023年の現段階で一番新しい機種を導入しております。

口腔内スキャナー

プライムスキャン

こちらはカメラが大きく口の中に入れるのが少し大変ですが、カメラが大きい分高い精度と型取りのスピードに優れております。

また、デンツプライシロナさんはこの口腔内スキャナーなどの機械については老舗で、数十年前から開発、販売しております。

昨今は中国や韓国の機器なども安くて機械としても優秀になってきていますが、昔からのノウハウなどを多く持ち、安定して使いやすく世界中にユーザーがいます。

このプライムスキャンは値段がとても高く、口腔内スキャナーの中でも最高級クラスなので良いのは当たり前かもしれませんが(笑)

正直、当院でも国の補助金がなければ価格的に導入は諦めていたかもしれません(^◇^;)

同じメーカーのCTを開業時から導入していたのもあり、当院では導入するならセレックと決めていたので

審査は大変でしたが、導入できた恩恵を多々感じております。

 

ミリング

こちらは、口腔内スキャナーで読み込んで、設計した被せ物のデータから実際の被せ物を作製する機械です。

当院ではスキャナーと連携できるデンツプライシロナのプライムミルを導入しています。

ミリング

プライムミル

このプライムミルで、セラミックやジルコニア、ハイブリッドレジンと言われる白い被せ物などを削り出して作製します。

同じデンツプライシロナというメーカーの機械なので、メーカーが使う高品質なデータを送って精度が高く、安定した被せ物が作製できます。

強化型セラミックや、ジルコニアは被せ物を作製後に窯で焼く必要があるので、使用する材料によってはファーネスと言われる、いわゆる釜が必要になります。

 

ファーネス

当院では同じメーカーで、専用のプログラミングをされたスピードファイアと言うファーネスを導入しています。

同じメーカーで専用のプログラムが組み込まれているので、短時間でセラミックやジルコニアを焼き上げることが可能となっています。

ファーネス

スピードファイア

ミリング機器で作製したセラミックやジルコニアをこのスピードファイアで焼いて強度を増したり、ステイン法と言われる表面に色を塗って焼いたりします。

ステイン法をすることでできるだけ自然な歯の色を再現しますが、チェアサイドで行うステイン法ではどうしても限界があるので

より色調にこだわる場合や、被せる歯の周りの歯の色に合わせるのが難しい場合などは歯科技工士さんにお願いして複雑なステイン法や築成法(レイヤリング法)と言われるセラミックの上にセラミックを盛って色や形を作る方法をお勧めします。

 

当院で行ったセレック治療例(ラミネートベニア2本)

治療前の写真

術前

治療前

写真では分かりにくいですが、前歯に詰め物がされて色も変色しております。

何度も欠けて詰め直してを繰り返していたそうで、変色も強く今回は綺麗にしたいとのご希望がありました。

全て削って被せるのも歯を削りすぎるし、歯の裏面の下の歯と噛み合う部分は変えたくなかったので、ベニア治療を選択しました。

 

ベニア治療後の写真

ベニア治療後

セレックでのベニア治療後

術後はこのような治療結果になりました( ^ω^ )

これは当院で院長自身が作製したベニアと言われる薄いセラミックを歯につけています。

(ベニアと言われる薄い付け爪のようなセラミックに色を塗って焼く、ステイン法で制作)

治療の流れ

古い詰め物、虫歯を除去した後

レジンで歯が少なくなった部分を詰めて修復

薄く表面のみを削って形成

口腔内スキャナー(カメラ)での型取りと、作業するための模型を作成するため上の前歯だけの小さな型取り

そこからパソコンの設計画面で設計してミリングにデータを送信

青紫色をしたセラミックのブロックからベニアを削り出し

削り出した直後は柔らかくて弱いので、形を修正したら一度ファーネスで焼き

青紫色から白いセラミックのベニアに変わります。

そこからステインといわれる色を塗って、もう一度ファーネスで焼いて色を焼き付けてベニアを完成させ

前歯2本にベニアを接着を使って貼り付け、余分な接着剤をしっかり除去して終了となります。

ブルーステート

青紫色の状態で削り出して焼く準備

 

クリスタライゼーション

ファーネスで焼いたら青紫色から白いセラミックに変わります

 

ステイニング後

色をつけてファーネスで焼き付けた後

このような流れで被せ物を作製します。

 

最後の写真で見たらわかるかと思いますが

薄い付け爪のようなセラミックを作製し、色を塗っただけですが

ベニアは表側と横を少し覆うくらいで、全て歯を削って被せる治療よりも歯を多く残せて歯に優しい治療なのと

全て被せる歯より、中の歯の色さえよければ色が綺麗で、歯茎の下に入れることもほとんどないので歯茎も綺麗で安定します。

 

世界的に、あまり歯を削らないようにすることが大切だとされており

このベニア治療は多く行われておりますが

日本では保険診療という壁があり、保険診療は国から認められた治療しかできません。

残念ながら、世界的に当たり前の治療であるベニア治療ですが

日本の保険治療ではこのベニア治療が認められておりませんので

保険外診療になります。

 

また、院内でのセレックでの治療は限界もあります。

審美的にこだわる場合や、周りの歯が複雑な色をされていて周囲と馴染む歯を作りたいとのご希望があったりするとセレックでの治療ではなく

歯科技工所に依頼をして、複雑なステイン法や築成法と言われるセラミックの上にセラミックを焼き付けていく方法でないと難しい場合があります。

 

上記の患者さんは、2本同時に修復で色合わせがシンプルになったこと

前の変色した詰め物より綺麗になればというご希望で、審美的なこだわりが少なかったことと費用を抑えたいという要望から院内でのセレック治療、院長によるステイン法で治療させて頂きました。

ちなみに、価格やデメリットですが

ベニアの参考症例の詳細

主訴:前歯を綺麗にしたい、虫歯の治療をしたい

診査診断:古い詰め物の変色による審美障害、虫歯、歯列不正

治療費用:ラミネートベニア(ステイン法)、型取り等の費用全て含めて99,000×2本→198,000(全て税込)

治療内容:古い詰め物と虫歯の除去、除去して部分的に無くなった歯質へのコンポジットレジンの充填、形成、口腔内スキャナーでスキャン

ベニアの作製とステイン塗布して焼成、口腔内に装着

ラミネートベニアのリスク(副作用):ベニアの破折や脱離の可能性、稀に知覚過敏症状

 

となります。

 

当院では患者さんのご希望、ご予算などから治療方法や内容を検討して

患者さんにあったオーダーメイドの治療を提案しております。

気になることやご要望があればお気軽にご相談ください!

 

クリスマスの気配…

急に気温が下がり、寒い日が続いていますね🤧🍃

ハロウィンが終わったばかりですが、クリスマスに向けて院内も少しずつ飾り付けを始めています🎄✨

皆さま暖かくして体調に気をつけてお過ごしください🧦

 

前歯のブリッジについて

山口県宇部市の歯科医院「歯科・沖田オフィス」院長の沖田です。

 

今回は前歯のセラミックによるブリッジ治療について

ブリッジとは

以前にもこちらで書きましたが、歯を失ってしまった場合や元々歯が無い方などの歯がないスペースを隣の歯と歯をつないで橋をかけるようにして補う治療方法です。

 

前歯の難しいところは、他人から目える位置に人工的な歯を入れることです(・_・;

いかにも作り物という歯では困るので

色や形が周りの歯と調和しているのか

顔や唇とのバランスがおかしくないか(歯が短か過ぎたり、長過ぎたり、曲がってないか)

それ以外にも、歯茎などとの調和も必要になります。

歯が歯茎が下がったり、痩せてしまっている部位にブリッジをした場合

歯茎の中から人工歯が浮いたような感じになって自然な感じがしなかったり

痩せた歯茎と人工の歯との間に汚れが残りやすく普通の磨き方では清掃しにくくなってしまったり

色々と問題が出てしまいます(~_~;)

 

保険診療での前歯ブリッジ治療の場合

ただし、保険治療は咬めるようにするだけの機能面を重視しており、見ためのことまで考慮されません。

ブリッジには金属を使うため、金属の色を隠す必要があります。

金属の表面に歯の色を再現するためのレジンという白い材料を使いますが、透明感を出すと金属が透けて見えるので透明感のある色が出せず自然な歯の色にはなりません。

また、歯茎が痩せて見た目が悪かったり、清掃しにくくても歯茎を増やすための治療なども保険診療にはないため、どうしても歯茎を補う必要があれば入れ歯などで対応するしかないこともあります。

 

保険外治療での前歯治療

当院で行ったジルコニアブリッジの例

初診時
治療前の状態

初診時、前歯治療前

治療前のレントゲン写真

レントゲン(内部で骨が吸収)

 

若い女性の方で、他の歯科医院を受診されていた方ですが

上の前歯6本全て、自費でダイレクトボンディングをされたようですが

色が変色してしまっているのと

前歯の1本が骨の中で折れたようになって穴が空いており抜歯が必要になっていました。

インプラントも含めて考えたいとのことでしたが、かかりつけ歯科では無理だとのことで知り合いを通じて当院を紹介受診されました。

インプラントも検討しましたが、上の前歯全体を綺麗にやりかえたいとの希望と

予算のこともあって相談の上でセラミックでのブリッジとクラウン治療を考えることになりました。

 

抜歯が必要な歯の歯茎が隣の歯に比べてすでに下がっていることと

すでに歯の根が割れて感染しているので骨が減ってしまっていることから

何も考えずに抜歯するとさらに歯茎が下がってしまう可能性が高く

審美的な結果を求める場合は難易度は高いです。。。

 

歯茎が下がらないようにするために、骨を減らさないようにしながら

別の部位から歯肉を切って移植して歯茎の厚みや高さを増す方法が一般的なのですが

手術が2箇所以上となり、痛みが出たり出血の多い部位を切ることになったりするので

少し大変だったり、その分費用もかかってしまいます。

その話を皆さんにすると躊躇されることが多いのですが…(・_・;

 

今回は年齢的にもお若いので、将来的にインプラントをしたいと思った時のことを考えて骨をできるだけ維持する手術と

大きく歯茎を切らずに少しでも歯茎を減らさないようにするための手術

それらを抜歯をする際に同時に、しかも歯肉の移植はせずにオペの部位は1箇所だけで全てを済ませるためのオペを計画しましたd( ̄  ̄)

材料は人工骨と再生療法に使う薬剤などを用いておりますが

結果は…

治療後
ジルコニアブリッジ

前歯の治療後(ジルコニアブリッジ、ジルコニアクラウン合計6本の歯を治療しています)

歯を一本抜いているにも関わらず、術前より綺麗になって喜んで頂けました( ´ ▽ ` )

 

他の歯も前医でされたダイレクトボンディングを外すと、虫歯などもあって

可能ならラミネートベニアという、つけ爪のように表面にセラミックを貼る治療と考えていましたが

すでに削ってある範囲が大きいこと、虫歯も残っていたことからベニア治療は無理と判断し

ブリッジ以外の歯もジルコニアクラウンという被せ物を作製して付けました。

 

ほぼ左右対称な歯茎の位置で被せ物を入れることができています( ^ω^ )

色も若い女性でできるだけ白い歯を希望されたので、技工士さんと何度もやり取りをして

白いけど、できるだけ自然な歯にという難しい注文を頑張って頂きました( ´ ▽ ` )

プロの厳しい目で見れば完璧とは言えず、まだまだできたことがあったかと思いますが

費用とオペの侵襲を抑えつつ、できるだけ短期で良い結果を出すという

複雑なことを考えながらの処置だったので、そこそこの結果は得られたかと思います。

自然な歯であれば多少変でも神様が作ったもので仕方ないと考えるのですが、人工的な歯はどうしても様々なところが目につくのが歯医者あるあるの職業病です(笑)

 

患者さんが希望されたことを、完璧ではなくともある程度達成できたことが嬉しい限りです。

当院では、このように患者さんの希望と当院でできる治療を考えて

ご予算や治療方法の希望などをすり合わせて、できるだけ良い結果を出せるように努力しています。

 

今後は、この状態をできるだけ保てるように

患者さんと一緒に予防歯科とメインテナンスでしっかりケアしていく必要があります。

 

 

 

今回の治療内容

前医の治療された修復物を除去して仮歯の装着

保存不可能な歯の抜歯、歯槽骨温存術、歯肉再生療法

前医で取られていた神経のない歯の再根管治療

根管治療後にファイバーコアの築造

仮歯で歯茎の形を整えていき、最終的な歯の形を整えて、型取り

ジルコニアブリッジと、ジルコニアクラウンの装着

メインテナンス、他の歯の治療へ移行

 

治療費について

※保険外治療の被せ物は、歯の神経がない場合は土台から保険外治療となります。

こちらはだいぶ前の治療になり、当時と現在の当院の価格が違っております。

現在の価格に直した治療費ですが

今回の前歯6本の治療内容と保険外治療費分として

抜歯した部位の骨補填材等の費用:¥44,000(税込)

仮歯(調整代含む):¥3,300×6歯

神経のない歯が1本あったので、土台(前歯ファイバーコア)¥16,500(税込)×1歯

ジルコニアブリッジ、ジルコニアクラウン121,000×6歯(税込)

2023年10月時点での今回の治療を行った際の保険外治療費の合計 ¥806,300(税込)

今回の治療の副作用やリスクについて

外科処置に関しては通常の痛みや腫れ、出血のリスク

骨補填材部位に関しては術後感染のリスク

仮歯に関しては破折や脱離の可能性

ジルコニアブリッジ、ジルコニアクラウンについては稀に割れたり、脱離の可能性

自分の歯に関しては、歯根破折の可能性と歯茎の退縮の可能性

などが考えられます。

 

当院の保証制度

当院では保険外治療でのインプラントや被せ物には医院独自の保証制度を設けております。

インプラントの本体は最大10年、被せ物は最大5年

被せ物が割れたなど再治療が必要になった場合、年数に応じて、患者さん負担なし〜治療費の3分の2までの負担で再治療を行います。

(保険診療分は割引などは禁止のため別となります。)

条件としたら

・当院が考える治療と患者さんの治療希望が大きく外れていない場合

例)噛み合わせの問題で強く当たっている歯が欠けた際、噛み合わせを変えずにただ強く当たっている歯の被せ物のみ治療希望

例)抜歯が必要な歯で、患者さんの希望で保存した場合

・不注意、事故や通常の食事などでかかる負担を超えた力がかかった場合

例)交通事故、ビンの蓋を歯で開ける、石を噛んだなど

・治療後、当院が指示する定期的なメインテナンスに通っている

・歯軋りや食いしばりがあり、マウスピースの作成と装着が条件で保証

・治療した歯が割れて抜歯が必要になった場合は治療済の被せ物だけは保証しますが、新たなブリッジやインプラント本体に関わる費用は通常通りかかります。

などがありますが。

 

とりあえず、簡単にまとめると

・無理のない治療計画で、治療後は定期的なメインテナンスに通院頂く。

・事故や不注意で普通のお食事以外での不具合は保証外(事故の保険があれば使ってください)

・治療した被せ物までは保証しますが、それ以上の治療に関しては保証できない

となります。

治療内容や、お口の状態によって治療も保証も変わりますので

詳しいことは治療の際にお気軽にご相談ください。

 

当院では虫歯や歯周病治療はもちろん、インプラント治療、ホワイトニング、セラミックやジルコニアを使った審美歯科、ボツリヌストキシン注射を含む噛み合わせのコントロールなどなど

様々な治療に対応しております。

もしお口のことで気になることなどがあればお気軽にご相談ください!!

11月休診日のお知らせ

11月休診日のお知らせです(*^^*)

 

休診日  3日、5日、11日、12日、15日、19日、23日、26日、29日

1日(水)、22(水)は通常通り診療いたします。

11日(土)が学会で休診のため、8日(水)は土曜時間で診療いたします。

 

詳しいご予約状況は当院までお問い合わせ下さい。

0836-39-8810

⭐️ハロウィン⭐️

 

もうすぐハロウィン🎃
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美味しいお菓子を食べたら、しっかり歯を磨きましょう🦷♪

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10月休診日のお知らせ

10月休診日のお知らせです(*^^*)

 

休診日  1日、4日、8日、9日、15日、21日、22日、25日、29日

11日(水)は通常通り診療いたします。

21日(土)が学会で休診のため、18日(水)は土曜時間で診療いたします。

 

詳しいご予約状況は当院までお問い合わせ下さい。

0836-39-8810

待合室にて…

当院待合室には雑誌の最新号や絵本が用意されています📚♪

健康に関する本や、山口県内のお店情報が載っている「トライアングル」は特に人気で喜んでいただいてます☺️✨

また、TV画面では歯に関する色々な豆知識が流れています🦷🧐🪥

待ち時間が少なく済むようご予約をとっていただいてますが、お連れ様など、少しでも待合室での時間を快適に過ごしていただけるよう心がけております🙏🌱

空調が寒い・暑いなど、何か気になる点があれば遠慮なくお申し付けください。

1〜2本の歯を失った後の治療、ブリッジとインプラントの違いとは?

山口県宇部市の歯科医院「歯科・沖田オフィス」院長の沖田です。

 

日中は朝晩が涼しくなってきて秋の訪れの予感が

と言っても、まだまだ暑い日が続くので体調管理や熱中症などにご注意ください。

 

今回は歯が1本無くなってしまった後の治療で

代表的なブリッジ治療とインプラント治療についての比較です。

(この他に部分入れ歯(義歯)治療もあります)

最後の部分に当院での治療例の写真も出しております。

1本歯が無くなった状態

 

この時にどんな治療をするのか??治療方法を選択する必要があります。

ただ、本来はなぜこの歯が無くなったのか??という原因を考える必要があります。

その原因を取り除くための根本的な治療(原因療法)か

原因は取り除けなくても症状を悪化させないための対症療法か

原因療法で全体的な治療が必要になると、保険診療では不可能なことも多く、費用と時間がかかることがあります、

歯科医師側で勝手に治療を決めて行うこともできないので

説明して皆さんに選択して頂くことになります。

 

なので、今回はその原因についてどうするかが解決した後に、あらためて失った歯をどう補うための治療方法をどうするかについての話になります。

 

ブリッジとインプラントの違いについて

ブリッジとは

歯が無くなった後、隣の歯を基本的には2つ以上使って橋をかけるように補う治療です。

ブリッジ図

このように真ん中の歯が無くなったところに、橋をかけるような被せ物を装着します。

ブリッジはしっかりくっつけるので、基本的には取り外しはしません。

(中には仮付けをして取り外せるようにして、掃除をする先生もおられますが)

なので、違和感は少ないのですが

隣の歯を削ったりするので、大きく歯質を失うことになります。

そのため、神経がある歯は染みたり、痛む可能性があります。

昔は染みるのが嫌で、被せ物=神経を取る先生も多かったようですが

ある大学の論文で神経の無くなった歯のブリッジは格段に長持ちしないとの報告があるので

当院では、基本的に被せ物のために神経を取ることはしません。

また歯を連結(つなぐこと)してしまうので、フロスが通らず掃除がしにくくなります。

 

一旦、簡単にブリッジについてまとめてみます。

ブリッジのメリット

・入れ歯に比べて固定された歯なので違和感が少ない

・インプラントに比べたら短期間で治療が可能なことが多い

・保険治療内でも認められている(材料や治療方法に制限あり)

ブリッジのデメリット

・歯を削る必要がある(前歯で保険外の場合などはほとんど削らない方法もあります)

・つないで作ったものを固定してしまうため、清掃がしにくい

・無くなった歯の分まで、ブリッジを支える歯に負担が増える

(例:2本で3本ブリッジ作った場合、残った2本で無くなった歯の分を補うので、2本の歯に3本分の歯の負担がかかることになります。)

 

ここから保険治療と保険外治療について(材料が多いので、簡単なまとめております)

保険治療でのブリッジ

保険治療で使える材料や手順は国によって決められております。

従来型の「キンパラ」と言われたりする硬い合金が主に使われますが、昨今では金属代の高騰で「銀合金」と呼ばれる銀主体の合金黒を使う歯科医院も増えているそうです。

ちなみに「銀合金」は酸化して黒く

どちらも金属アレルギーの原因になったり

熱いものや冷たいもので金属の膨張や収縮が起こって隙間が空いたり

金属自体が溶出(溶け出すこと)して隙間が空いたりして虫歯になりやすいとも言われています。

保険外診療でのブリッジ

こちらは保険で決められた材料や手順などを考えなくて済むようになります。

ブリッジは何本もつなぐため強度が必要になるので、使える材料に限りがあります。

主な材料としたら、昔であれば金(ゴールド)に代表される金合金(100%金だと柔らかすぎて使えないため、部位によって14Kなどを使ったりします。)

金属の上にセラミックを盛ったメタルセラミックス(メタルボンドとも呼ばれたりします)

ジルコニア(白い硬い材料で、セラミックにはなりますが従来のものとは組成が違います)

ちなみに、ジルコニアではないセラミック(セラミックのみで作製)のブリッジは奥歯以外なら適応があります。

金はすごく良い材料ですが、価格の高騰と見た目の悪さで敬遠されたり

メタルセラミックは金属にセラミックを薄く焼き付けるため欠けたりすり減って金属が出たりすることがあり、現在ではあまり使用されなくなりました。

そのため、現在ではブリッジ治療はジルコニアを用いることが多いです。

 

それぞれのメリット、デメリットを簡単に整理すると

保険治療のブリッジのメリット

・保険治療なので費用が抑えられる

・金属なので壊れにくい(条件によって金属の表だけレジンという材料で白くできますが、柔らかい材料なので白い部分は欠けたり削れたりしやすいです。)

保険治療のブリッジのデメリット

・金属アレルギーの可能性

・溶けたり、熱膨張によって隙間ができて虫歯になりやすい可能性

・金属を使うので見た目が悪い

・治療方法や材料に決まりがあるため、制限が多い

・金属は熱を伝えやすく、染みたり痛みが出やすい

 

保険外治療のブリッジのメリット

・材料によるが、白い歯で作れて見た目が良い(審美的)

・金属アレルギーの可能性が少ないもしくは金属アレルギーがない材料で身体に優しい(生体親和性)

・金属に比べてジルコニアは熱を伝えにくく、知覚過敏を減らせる可能性があったり変形が少ない

・治療方法や材料に制限がなく、精密な治療や装着時の防湿など時間をかけた治療が可能

保険外治療のブリッジのデメリット

・保険治療に比べて費用がかかる

・金合金(ゴールド)以外は、金属に比べて欠けたり割れる可能性がある

(保険治療のブリッジも条件によって表だけ白いレジンを貼ることが可能ですが、そこは欠けたり剥がれたりしやすいです。)

 

このように、完璧な材質や治療方法はなく、それぞれにメリット、デメリットが存在します。

 

インプラントとは

歯が無くなった部位に、チタンやチタン合金でできたネジのような形のフィクスチャーと呼ばれるものを骨の中に入れて歯を補う方法です。

インプラントの上に被せ物をセットする図

 

上の図のように、歯がない部分にインプラントで土台となる部分を作り、被せ物を装着して歯を補います。

この時、隣の歯を削ることは必要ありません(虫歯や治療の必要がある歯は別です)

単独でインプラントによって歯を補えるので、周りの歯に優しいです。

また、単独で歯を作って隣と連結(つなげて作ること)もしないので、フロスを通したりも可能で清掃しやすいです。

最近では審美的にも綺麗な歯を作ることが可能となってきているので、見た目の良い歯が作れるようになってきました。

ただ注意として、感染した時に自分の身体の組織ではないので、免疫機構が弱く感染しやすく悪化もしやすいです(インプラントも歯周病のような状態になります。)

また、歯は少しずつ前方に移動することがありますが、インプラントは骨に固定されて移動しにくいため隣が自分の歯だと隙間ができてくることがあります。

ここで、インプラントのメリットとデメリットについて簡単にまとめます。

 

インプラントのメリット

・隣の歯を削ることなく治療が可能(残った歯に優しい)

・隣の歯とつなげずに済ませることができて清掃しやすい

・骨に固定されているので、しっかり噛めて取り外しをしなくてすむ

・見た目も自分の歯のように作ることができる

(骨や歯肉を増やさないと難しい場合があります)

インプラントのデメリット

・保険治療ではできないため、費用がかかる

(大きな手術後など特殊な場合は大学病院でなら可能な場合あり)

・外科的な手術が必要になる(骨や歯肉がなければ造るオペが必要になることも)

・感染しやすく、悪化もしやすいため丁寧な清掃が必要

・噛んだ感触は自分の歯とは少し違うため、強く噛みすぎることがある

・自分の歯は動くがインプラントは動かないため、自分の歯と間に隙間ができることがある

・外科的な治療を伴う

・インプラントが骨とくっつくまでの期間を待つ必要がある

などがあります。

 

ここでブリッジとインプラントを比べてみると

ブリッジの良い点

・インプラントより初期費用が少ない

(ただし、負担が増えるので支える歯を失った場合はさらに費用が増えることがあります)

・自分の歯を支えで使うので噛んだ時の違和感が少ない

・見た目の回復がしやすいことがある

(インプラントは骨と歯肉が必要ですが、ブリッジは歯肉だけでもあれば見た目の回復ができることがあります)

ブリッジの悪い点

・歯を削る必要が出る

(前歯などで見た目の回復だけであればほとんど削らない方法もあります)

・神経のある歯は染みたり痛むことがある

・歯をつなぐので、残った歯に負担が増える

・隣の歯の状態や歯周病などの条件が悪いとブリッジができない

・ダメになった時は、一気に複数の歯を失うことになる

インプラントの良い点

・固定式の歯で違和感が少なく、しっかり噛める

・隣の歯を削らずに済むので残った歯に優しい

・インプラントだけで歯を作るので、残った歯に余計な負担をかけない

・歯をつなぐ必要がなくなればフロスなども通りやすく清掃しやすい

・骨と歯肉の条件が良ければ見た目のキレイな歯を作れる

インプラントの悪い点

・費用が高い(保険外診療のみ)

・期間がかかる

・外科的な処置が必要

・骨や歯茎がない場合は、先に骨や歯肉を増やす必要が出ることがある

・自分の歯のように移動しないため、歯とインプラントの間に隙間が出ることがある

・感染した場合は進行が早い(インプラントも歯周病のようになります)

 

細かい違いはまだまだありますが、主なものはこのような点があります。

ブリッジは清掃しにくいですし

インプラントは感染しやすいので

どちらも定期的に歯科医院でのメインテナンスが必要になります。

(歯を失ったのが虫歯や歯周病であれば、治療してそのままであればまた失ってしまう可能性が高いです)

 

長々となってしまいましたが

ブリッジ治療、インプラント治療にはそれぞれメリット、デメリットはあります。

一番は自分の歯が全て残っていて、余計な治療をしなくて済むのが一番なので

まずは虫歯や歯周病で歯を失わないように普段のお家の歯ブラシが大切です。

自分で落としきれない汚れなどは歯科医院で行う専門的な清掃などを予防歯科で行い

噛み合わせの悪い場合は矯正治療や噛み合わせ調整

歯ぎしりや食いしばりなどに対してはマウスピースやボツリヌストキシン注射など

歯を守って失わないようにすることが一番です。

 

それでも歯を失ってしまった場合で、何かしらの治療が必要な場合は

上記を参考にして頂けると幸いです。

保険治療は基本的には全国どこでも一緒ですが(施設基準で加算があると多少の違いが出ます)

保険外診療はそれぞれの歯科医院で違ってきますので

治療される医院さんでしっかり相談されてください。

 

当院での治療を考えられる場合は、

お口の状態、ご予算、病気などお身体の状態に合わせて治療についてのご相談、ご説明をし

見積もりを作成して、ご納得頂けたら治療をする流れになります。

何かありましたらお気軽にご相談ください!

 

参考までに

当院でのブリッジ治療(ジルコニアブリッジ)

 

術前、側方

術前、側方面観:左上欠損部

術前、咬合面

術前、咬合面:左上欠損部

術後、側方面観:左上ジルコニアブリッジ装着後

ジルコニアブリッジ

術後、咬合面観:左上ジルコニアブリッジ装着後

これは同じ方で、上の2枚が最初の歯がない時

下の2枚が治療後の状態です。

総合的な治療後なので大きく変わって、別人のお口みたいですが^^;

ジルコニアを使ってブリッジ治療をしています。

ジルコニアは汚れがつきにくく、虫歯や歯周病になりにくいですが

やはり普段の清掃が大切になります。

 

次は当院でのインプラントの治療例ですが

術前、側方

術前、右上の歯が根だけの状態で破折

インプラント術後

抜歯即時埋入でのインプラント治療後に被せ物を装着

上の写真で、少しだけ歯が残っていますが、保存困難で抜歯となりました。

そこに抜歯と同時にインプラントを入れる抜歯即時埋入手術をして

治癒を待って、仮歯装着し最終的な被せ物をインプラントの上に装着しました。

こちらもジルコニアを用いたジルコニアクラウンになります。

見た目の回復もできて、歯をつなげてないのでフロスも通ります(^ ^)

インプラントは虫歯になりませんが、歯周病のような状態にはなりますので

普段の清掃とプロのケア、定期的な確認が必要です!

 

ブリッジやインプラントについて全てを文章化することはできませんが

皆さんの治療を考える際に少しでも参考になれば幸いです( ´ ▽ ` )

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